貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-12-31), 10-Q (報告日: 2017-09-30), 10-Q (報告日: 2017-06-30), 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-K (報告日: 2016-12-31), 10-Q (報告日: 2016-09-30), 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-30), 10-Q (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-Q (報告日: 2014-09-30), 10-Q (報告日: 2014-06-30), 10-Q (報告日: 2014-03-31).
- 流動資産の推移と構成割合
- 分析期間中、流動資産は全体の資産に対して約25%から約62%まで変動しており、全体的に増加傾向にあることが示されている。一方、現金および現金同等物の割合は、一時的にピークを示した2014年12月期(約14%)から、その後は低下傾向にあり、2019年9月期には約4.79%にまで減少している。また、短期投資の割合は期間を通じて増加傾向にあり、最高値は2016年12月期の約30.69%である。これにより、流動資産の多くが現金や短期投資にシフトしていることが推測できる。
- 固定資産と長期投資の動向
- 固定資産(有形固定資産のネット)はおおむね一定の割合で、全体の約6%から8%の範囲に留まっている。一方、長期投資は期間を通じて変動しながらも、全体の資産に占める割合は概ね12%から24%の範囲にあり、2017年以降はやや増加傾向を示している。特に、2017年からの期間には固定資産とともに長期投資も増加しており、資産運用の多角化を進めている可能性がある。
- 無形資産とその他の資産の変動
- 無形固定資産の純額は総資産に対して非常に小さい割合で推移しており、全体の約0.2%から0.5%の範囲にとどまる。一方、無形固定資産の割合は全体の資産に占める重要性は低いが、2019年までの期間ではやや増加傾向が見られる。その他の資産の割合も安定しており、2020年以降はやや増加傾向にあることから、多様な資産構成の維持を図っていることが示唆される。
- 総資産の構成と株主資本の動向
- 総資産はおおむね変動しながらも全体的な割合の推移は安定していることがわかる。特に、負債や株主資本に関するデータは示されていないが、資産比率の変化から流動資産の割合が増加した期間では、資金流動性の向上や短期資金調達の増加を示唆している可能性がある。一方、固定資産の比率はやや高めに推移しており、設備投資や資産の物理的保有に対する関心が高いことを示している。
- 総括
- 分析期間を通じて、短期投資の比率増加と現金及び流動資産の比率低下が見られることから、同社は流動性の確保と投資活動のバランスを取る戦略を採用していると考えられる。資産構成の変動は、事業戦略や市場環境の変化に応じた資産運用の調整を反映している可能性が高い。長期的には、資産の多角化と流動性の維持を意識した資産管理方針が示されていると評価できる。