貸借対照表の構造:資産
四半期データ
Twenty-First Century Fox Inc.、連結貸借対照表の構成:資産(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-K (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-Q (報告日: 2017-12-31), 10-Q (報告日: 2017-09-30), 10-K (報告日: 2017-06-30), 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-Q (報告日: 2016-12-31), 10-Q (報告日: 2016-09-30), 10-K (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-Q (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-30), 10-K (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31), 10-Q (報告日: 2014-12-31), 10-Q (報告日: 2014-09-30), 10-K (報告日: 2014-06-30), 10-Q (報告日: 2014-03-31), 10-Q (報告日: 2013-12-31), 10-Q (報告日: 2013-09-30), 10-K (報告日: 2013-06-30), 10-Q (報告日: 2013-03-31), 10-Q (報告日: 2012-12-31), 10-Q (報告日: 2012-09-30).
- 現金および現金同等物の動向
- 2012年から2015年にかけて、現金および現金同等物の総資産に占める割合は比較的低下しており、特に2013年後半から2014年前半にかけては10%台後半まで減少している。一方、2014年後半以降は再び増加し、2018年には約13.66%に達している。これにより、現金及び現金同等物の比率は一時的に低迷した後、安定的な増加傾向を示している。
- 売掛金の変動
- 売掛金の総資産に占める割合は、2012年から2014年にかけてやや安定した水準（10-12%）で推移しているが、2015年以降はおおむね13-14%の範囲に収まっている。特に2017年及び2018年には14%を超える水準に達し、売掛金の占める比率は比較的一定して高めとなっている。
- 棚卸資産の推移
- 棚卸資産は全期間を通じて総資産の約4.8%から7.15%までの範囲で推移し、2015年以降は約14%台に増加している。この傾向は、在庫の増加または資産構成の変化を示唆しており、特に2015年以降の増加は資産運用の方針や在庫戦略の変化を反映している可能性がある。
- 無形固定資産の変動
- 無形固定資産の割合は、2012年には約11.94%であったが、その後若干の変動を経て2014年以降は11-14%の範囲で安定している。特に2014年には15%近くに達し、その後は約11-13%の範囲内に収まっている。この指標は、ブランドやソフトウェア、コンテンツ権利などの資産構成の変動を示している可能性がある。
- 投資の比率動向
- 投資の総資産に占める割合は、2012年に比べて一時的に高くなったが、その後は約6-9%の範囲に収まる傾向で推移している。特に2012年の11.86%から2013年の約9.67%、そして2015年以降は約7-8%の範囲に落ち着いており、資産配分の見直しや投資戦略の変化を示している。
- 有形固定資産とその他の固定資産
- 有形固定資産の比率は2012年には約9.77%であったが、その後2014年頃には5-6%に減少し、その後若干の増減を経て2018年には約3%台に縮小している。一方、無形固定資産や好意の比率は重心を高めており、有形に比べて安定的に占める割合が高い。これは、資産ポートフォリオにおいて無形資産の重要性が増していることを示唆している。
- 固定資産の構成と総資産割合
- 全体の固定資産比率は、2012年の約62.69%から2018年には約64%-69%の範囲にあり、強固な資産基盤を持つ一方で、無形資産や好意の比率の増加と相まって、資産の質や構成の変化を示している。この傾向は、企業が有形・無形資産のバランスを調整しながら事業運営を行っていることを反映していると考えられる。