貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2018-06-30), 10-K (報告日: 2017-06-30), 10-K (報告日: 2016-06-30), 10-K (報告日: 2015-06-30), 10-K (報告日: 2014-06-30), 10-K (報告日: 2013-06-30).
- 資産構成の変動傾向
- 総資産に占める現金および現金同等物の割合は、2013年の13.07%から2014年にかけて減少し、その後2015年に16.84%へ一時的に増加したものの、その後は再び減少傾向を示し、2018年には14.16%となった。流動資産の占める割合は、2013年の30.56%から2014年に下落したが、その後2015年には34.72%、2018年には35.91%へと持ち直しており、一定の流動資産増加傾向が見られる。
- 売掛金および棚卸資産の動向
- 売掛金の総資産に占める割合は、2013年の10.72%から年々上昇し、2018年には13.23%に達している。棚卸資産の場合も、2013年の5.46%から2018年に6.82%へと増加傾向が継続している。これらは、運転資本の増加や売掛債権・在庫の増加を示唆している可能性がある。
- 投資の変動
- 持分法適用投資は、2013年の6.26%から2015年に8.17%へ拡大した後、2016年以降は減少し、2018年は6.49%となっている。販売可能証券は2013年と2018年に限定されたデータでは、変動はあるものの、総資産に対する割合は比較的小さく、短期的な投資活動の一端を示している。その他の投資も、特定の期間で変動はあるが、全体としては安定した範囲内に収まっている。
- 固定資産の構成と変化
- 有形固定資産、プラントおよび設備の割合は、2013年の5.55%から徐々に低下し、2018年には3.63%となっている。一方、無形固定資産は、2013年の9.94%から2018年には11.33%とやや増加している。特に好意の割合は、2013年の33.87%から2018年の23.72%へと大きく減少しており、資産価値の内訳において無形資産の比重がやや縮小していることがわかる。
- 総合的な資産構成の分析
- 固定資産の割合は、全体として64.09%から69.44%の範囲で推移し、企業の資産構造において固定資産が主要な比重を占め続けていることが示されている。一方、流動資産の割合は変動が見られるものの、全体的に一定の比重を維持しており、資金繰りや運転資本の管理において安定性が確保されていると考えられる。資産の内訳の変化は、経営戦略や市場環境の変化に伴う投資方針の調整を反映している可能性が高い。