貸借対照表:負債と株主資本
四半期データ
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2022-10-29), 10-Q (報告日: 2022-07-30), 10-Q (報告日: 2022-04-30), 10-K (報告日: 2022-01-29), 10-Q (報告日: 2021-10-30), 10-Q (報告日: 2021-07-31), 10-Q (報告日: 2021-05-01), 10-K (報告日: 2021-01-30), 10-Q (報告日: 2020-10-31), 10-Q (報告日: 2020-08-01), 10-Q (報告日: 2020-05-02), 10-K (報告日: 2020-02-01), 10-Q (報告日: 2019-11-02), 10-Q (報告日: 2019-08-03), 10-Q (報告日: 2019-05-04), 10-K (報告日: 2019-02-02), 10-Q (報告日: 2018-11-03), 10-Q (報告日: 2018-08-04), 10-Q (報告日: 2018-05-05), 10-K (報告日: 2018-02-03), 10-Q (報告日: 2017-10-28), 10-Q (報告日: 2017-07-29), 10-Q (報告日: 2017-04-29), 10-K (報告日: 2017-01-28), 10-Q (報告日: 2016-10-29), 10-Q (報告日: 2016-07-30), 10-Q (報告日: 2016-04-30).
- 売掛金の推移と傾向
- 売掛金は2016年4月から2018年11月まで比較的安定あるいは緩やかな増加傾向を示しており、2018年12月には急激に増加に転じている。特に2020年度には大幅な増加により、2020年10月末には9,110百万米ドルに達した。その後、一部の四半期で減少も観察されるが、2022年にかけて再び増加している。これらの変動は、顧客の信用や販売戦略、及びCOVID-19の影響など外的要因の反映と考えられる。
- 未償還ギフトカード負債の動向
- 未償還ギフトカード負債は全体として安定した範囲内で推移しており、概ね273百万米ドルから317百万米ドルの間で変動している。急激な変動はないが、2020年以降には若干の増減があるものの、全体としては安定した傾向を示している。
- 繰延収益の変化
- 繰延収益は2016年から増加傾向を示し、2020年に入ると大きく上昇している。2020年11月には約1,103百万米ドルに達しており、これはプリペイドサービスや前受金の増加を反映していると推測される。2022年ごろまで緩やかに高水準を維持している。
- 未払報酬および関連費用の推移
- 未払報酬および関連費用は2016年から増加傾向にあり、特に2018年以降には四半期ごとに高い水準を維持している。2020年には取締役報酬や賞与の増加、あるいは労務関連の負債増加がうかがわれ、2021年および2022年ではピークに達している。これらは、人件費や従業員関連費用の増加に伴う一時的な負債積算と解釈できる。
- 負債の総合的な動向
- 総負債は2016年から2022年にかけて大きく増加し、特に2021年には17,116百万米ドルとピークを記録している。内訳を見ると、流動負債が大きな比重を占めており、その増加は売掛金や未払負債の増加に伴うものと考えられる。また、長期負債も依然として高水準にあり、特に借入金の増加が目立つ。2022年には負債の増加傾向が続いており、財務構造のレバレッジ拡大を示唆している。
なお、オペレーティング・リース負債も増加し、長期のリース負債が負債総額の押し上げに寄与している。 - 株主資本の動きと資本構成
- 普通株式は2016年から2022年にかけてほぼ横ばいで推移し、追加資本金と剰余金が増加(または減少)している。特に2018年以降は剰余金が顕著に増加し、最終的に2022年には2,417百万米ドルにまで達しているが、一方、持分は全般的に低下傾向にあった期間も観察され、経営状態の変動を反映している可能性がある。
- その他のポイント
- 経済状況や外的環境による影響のほか、高い負債比率や流動負債の増加は、財務のリスクを高める要素として考えられる。一方、資本の増加や持分の変動は、投資や配当政策、株主価値の変動と関係している可能性がある。総じて、リース負債や借入金の増加が顕著であることから、財務のレバレッジが拡大しつつあることが読み取れる。