貸借対照表の構造:資産
四半期データ
Super Micro Computer Inc.、連結貸借対照表の構成:資産(四半期データ)
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-Q (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-K (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-Q (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-Q (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-Q (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-Q (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30).
- 流動資産の動向
- 全期間を通じて流動資産の割合は比較的一定であり、概ね83%から90%の範囲で推移している。特に、2021年以降は約86%〜90%の範囲で高い水準を維持し、流動性の高さを示していることがわかる。
- 現金および現金同等物の割合の変化
- 現金及び現金同等物の割合は一時的に低下した時期（2020年6月）も見られるが、2024年以降には再び高い水準に上昇している。これにより、キャッシュの保持比率が増加した局面が確認できる。
- 売掛金の動向
- 売掛金の総資産比率は2022年以降に比較的高めに推移し、2023年には30%超の水準に達している。一方で、2024年には再び比率が低下し、15%台に落ち着いている。これは売掛金の増減や貸倒引当金の変動に起因している可能性がある。
- 在庫の推移と構成
- 在庫の比率は2021年において約52%に達し、その後徐々に減少傾向にある。2024年には約33%まで低下しており、在庫管理の効率化が進んだ可能性を示唆している。高水準の在庫比率は2021年の旺盛な販売活動を反映したと考えられる。
- 前払費用およびその他の流動資産
- この比率は2021年以降減少傾向にあり、2024年には約1.77%と低水準となっている。これにより、流動資産における前払費用の相対的な重要性が低下していることがわかる。
- 固定資産の変化
- 固定資産の比率は2020年代に入ってから継続的に低下し、2024年には約12.25%となっている。これは、資産の構成比に占める固定資産の割合が減少し、流動資産の比率が相対的に増加していることを示している。
- 繰延法人税及びその他の資産
- 繰延法人税は比較的安定した比率を保ちつつ、2021年以降に若干上昇している。その他の資産については2024年に比率が顕著に上昇し、2025年の予測値では4.31%に達していることから、非流動資産の比率が増加している傾向が見られる。
- 総括
- 全体的に見て、現金比率の増加や在庫の削減による資産効率の改善が進んでいると考えられる。一方で、売掛金比率の増加は売上債権管理の変化や信用リスクの変動を示唆している。これらの動向は、資産の流動性や経営戦略の変化を反映したものと理解できる。