自己資本利益率 (ROC)
自己資本利益率は、事業資産に対する税引後利益率です。投下資本利益率は、金利や会社の負債や資本構造の変化の影響を受けません。ビジネスの生産性パフォーマンスを測定します。
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投下資本利益率 (ROIC)
Abiomed Inc., ROIC計算、ベンチマークとの比較
| 2022/03/31 | 2021/03/31 | 2020/03/31 | 2019/03/31 | 2018/03/31 | 2017/03/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| 投下資本2 | |||||||
| パフォーマンス比 | |||||||
| ROIC3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| ROIC競合 他社4 | |||||||
| Abbott Laboratories | |||||||
| Elevance Health Inc. | |||||||
| Intuitive Surgical Inc. | |||||||
| Medtronic PLC | |||||||
| UnitedHealth Group Inc. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-03-31).
1 NOPAT. 詳しく見る »
2 投下資本. 詳しく見る »
3 2022 計算
ROIC = 100 × NOPAT ÷ 投下資本
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 税引後営業利益 (NOPAT) の推移
- 2017年度から2022年度まで、税引後営業利益は一貫して増加傾向を示していた。特に2018年度に大きな伸びを見せ、その後も高水準を維持していたが、2022年度には著しい減少を示している。これにより、直近の財務パフォーマンスの低下が認められる。
- 投下資本の推移
- 投下資本は2017年度から2022年度まで増加を続け、2019年度以降顕著な拡大を示した。2022年度には約6億9,336万ドルとなり、投資活動の積極化が伺えるが、その後やや縮小している。ただし、総じて資本基盤は拡大している。
- 投下資本利益率 (ROIC) の変動
- ROICは2017年度の35.24%から2020年度の最高値58.41%まで上昇し、その後やや低下しているが、2021年度には35.23%まで回復。2022年度には20.31%にまで低下しており、資本効率の大きな悪化を反映している。この傾向は、総投下資本の増加に対して収益が追いつかなくなった結果と考えられる。
- 総合的な評価
- 過去数年間において、当該社の収益性は一時的に高まったものの、2022年度には大きな減退がみられる。これは、投下資本の拡大と比べて税引後営業利益の伸び悩みや大幅な低下が原因と考えられる。資本効率の低下は、収益性の悪化を示す重要な指標となるため、今後の経営改善に向けた施策が求められる。
ROICの分解
Abiomed Inc.、ROICの分解
| ROIC | = | OPM1 | × | TO2 | × | 1 – CTR3 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2022/03/31 | = | × | × | ||||
| 2021/03/31 | = | × | × | ||||
| 2020/03/31 | = | × | × | ||||
| 2019/03/31 | = | × | × | ||||
| 2018/03/31 | = | × | × | ||||
| 2017/03/31 | = | × | × |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-03-31).
- 営業利益率（OPM）
- 2017年度から2021年度にかけて、営業利益率は常に高い水準で推移し、2018年度と2020年度にはそれぞれ27.68％および30.9％のピークを示している。2019年度にはさらに向上し34.47％を記録したが、2022年度には急激に18.62％へと低下しており、その後の収益性の改善が停滞または損なわれた状況がうかがえる。
- 資本回転率（TO）
- 資本回転率は全期間で比較的低位に安定せず、2018年度に2.19へと最も高くなった後、次第に低下し、2021年度には1.16と最も低い水準に落ち込む。その後、2022年度に1.49に回復していることから、資産効率の改善が部分的に見られるが、全体的には資本の効率利用はやや低下傾向にあると判断できる。
- 実効現金税率（CTR）
- 実効税率は年度を追うごとに上昇し、2017年度には85.43％から2019年度には95.45％と高止まりしていた。2020年度には91.97％に下がった後、2021年度に88.63％で安定し、2022年度に73.15％へと大きく低下している。この変動は税負担の軽減や税戦略の変化を示唆しており、2022年度の低下は税負担の軽減策または税務環境の変化と解釈できる。
- 投下資本利益率（ROIC）
- ROICは2017年度から2019年度にかけて高水準で推移し、2018年度には58.41％とピークを迎えている。2020年度には40.3％に低下した後、2021年度には35.23％まで回復したが、2022年度には大きく20.31％に落ち込む。これにより資本効率は全体として低下傾向にあり、収益性の減退や投資効率の悪化が示唆される。
営業利益率 (OPM)
Abiomed Inc., OPM計算、ベンチマークとの比較
| 2022/03/31 | 2021/03/31 | 2020/03/31 | 2019/03/31 | 2018/03/31 | 2017/03/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| もっとその： 現金営業税2 | |||||||
| 税引前営業利益 (NOPBT) | |||||||
| 収入 | |||||||
| もっとその： 繰延収益の増加(減少) | |||||||
| 調整後収益 | |||||||
| 収益率 | |||||||
| OPM3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| OPM競合 他社4 | |||||||
| Abbott Laboratories | |||||||
| Elevance Health Inc. | |||||||
| Intuitive Surgical Inc. | |||||||
| Medtronic PLC | |||||||
| UnitedHealth Group Inc. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-03-31).
1 NOPAT. 詳しく見る »
2 現金営業税. 詳しく見る »
3 2022 計算
OPM = 100 × NOPBT ÷ 調整後収益
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 全体の動向と収益性の変化
- 税引前営業利益（NOPBT）は、2017年度から2019年度にかけて継続的に増加し、ピークは2019年度の265,694千米ドルに達した。その後、2020年度にやや減少したものの、2021年度には再び上昇し、293,322千米ドルを記録した。しかし、2022年度にかけて大幅に減少し、192,485千米ドルとなった。これらの変動は、市場や事業環境の変化、費用構造の調整などによる可能性が示唆される。
- 売上高と収益の推移
- 調整後収益は、2017年度の447,021千米ドルから2022年度の1,033,793千米ドルまで一貫して増加傾向にあり、特に2019年度以降の伸びが顕著である。これは、売上や収益基盤が拡大していることを示し、市場シェアの拡大や事業規模の拡大に寄与している可能性が考えられる。
- 営業利益率の変動と収益性
- 営業利益率（OPM）は、2017年度の20.92%から2019年度には34.47%にまで上昇し、企業の収益性が改善していることを示した。2020年度には30.9%とやや低下したものの、2021年度には再び34.4%に回復した。しかし、2022年度には18.62%と大きく低下し、収益率の圧縮やコスト増加により利益率が圧迫された可能性がある。この動きは、利益創出能力が年度ごとに変動していることを反映している。
資本回転率(TO)
Abiomed Inc., TO計算、ベンチマークとの比較
| 2022/03/31 | 2021/03/31 | 2020/03/31 | 2019/03/31 | 2018/03/31 | 2017/03/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | |||||||
| 収入 | |||||||
| もっとその： 繰延収益の増加(減少) | |||||||
| 調整後収益 | |||||||
| 投下資本1 | |||||||
| 効率比 | |||||||
| TO2 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| TO競合 他社3 | |||||||
| Abbott Laboratories | |||||||
| Elevance Health Inc. | |||||||
| Intuitive Surgical Inc. | |||||||
| Medtronic PLC | |||||||
| UnitedHealth Group Inc. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-03-31).
- 調整後収益の推移
- 2017年度から2022年度にかけて、調整後収益は一貫して増加傾向を示している。2017年度の447,021千米ドルから2022年度には1,033,793千米ドルに達し、約132%の増加を記録している。特に2019年度以降は成長ペースが加速し、2020年度から2022年度にかけても高い伸びを維持している。この間の増収は、企業の市場拡大や販売活動の強化を反映している可能性がある。
- 投下資本の動向
- 投下資本も同様に増加しており、2017年度の226,723千米ドルから2022年度には693,367千米ドルへと約205%の増加を示している。こちらも2019年度以降に急増しており、企業の資本投資や設備投資の拡大が示唆される。一方、2022年度の投資額は一部の年度に比べてやや減少しているが、全体としては堅調な増加を維持している。
- 資本回転率(TO)の推移
- 資本回転率は2017年度の1.97から2022年度の1.49まで低下しているが、一時的な増減も見られる。2018年度には2.19と高い値を記録し、その後年度を追うごとに減少傾向にある。資本回転率の低下は、投下資本に対して調整後収益が増加していることを反映していると考えられるが、資本の効率性において一定の低下も示唆される。
実効現金税率 (CTR)
Abiomed Inc., CTR計算、ベンチマークとの比較
| 2022/03/31 | 2021/03/31 | 2020/03/31 | 2019/03/31 | 2018/03/31 | 2017/03/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| もっとその： 現金営業税2 | |||||||
| 税引前営業利益 (NOPBT) | |||||||
| 税率 | |||||||
| CTR3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| CTR競合 他社3 | |||||||
| Abbott Laboratories | |||||||
| Elevance Health Inc. | |||||||
| Intuitive Surgical Inc. | |||||||
| Medtronic PLC | |||||||
| UnitedHealth Group Inc. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-03-31).
1 NOPAT. 詳しく見る »
2 現金営業税. 詳しく見る »
3 2022 計算
CTR = 100 × 現金営業税 ÷ NOPBT
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 現金営業税の変動傾向
- 2017年から2022年にかけて、現金営業税は増加傾向を示しており、特に2021年以降は急激に上昇している。2022年には過去最高となる51,674千米ドルに達していることから、企業のキャッシュリザーブが拡大していることが示唆される。
- 税引前営業利益（NOPBT）の推移
- 2017年から2019年にかけて、税引前営業利益は継続的に増加し、2019年度に過去最高の265,694千米ドルを記録した。その後、2020年度にはやや減少したものの、2021年度には再び上昇し、293,322千米ドルに達している。しかし、2022年度に大きく減少し、192,485千米ドルとなっており、利益水準は前年に比べて大きく低下している。
- 実効現金税率（CTR）の変動
- 実効現金税率は、2017年の14.57%から2022年の26.85%まで大幅に上昇している。特に2022年度は過去最高の比率となっており、税負担が増加していることを示している。これにより、税引前利益の減少要因の一つとして税率の上昇が考えられる。
- 総括的な所見
- これらのデータからは、過去数年間において企業のキャッシュポジションは拡大している一方で、税負担の増加により税引前営業利益には2022年度に大きな打撃が見られる。利益の高水準を維持していた期間と比較すると、2022年度の利益減少は税率の上昇が一因であり、財務状況の変化や税戦略の見直しが今後の課題として挙げられる。