貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2016-12-31), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-K (報告日: 2013-12-31), 10-K (報告日: 2012-12-31).
- 現金および現金同等物
- 現金および現金同等物の総資産に占める割合は、2012年から2014年にかけて増加傾向にあり、2013年の6.63%、2014年の11.95%と高い水準を示している。一方、2015年には2.02%に大きく減少しているが、その後2016年に6.99%に回復している。これらの変動は流動性の状況やキャッシュマネジメントの変動を反映している可能性がある。
- 売掛金、引当金控除後(顧客およびその他部分)
- 顧客にかかる売掛金は、2012年の2.8%、2013年の2.66%、2014年の1.81%と減少しているが、2015年には1.4%、2016年には2.21%へと再び増加している。その一方、その他に分類される売掛金は2012年の2.42%、2013年の2.22%、2014年の2.28%と安定していたものの、2015年に3.91%、2016年に1.58%と変動している。これらの動きは売掛金の回収状況や取引先の信用状況の変化を反映していると推測される。
- 在庫
- 在庫の総資産に占める割合は、2012年の0.33%から2014年には0.39%、2015年の0.47%、2016年には0.69%へと増加しており、資産運用の効率化や在庫管理の変化を示唆している可能性がある。一方で、その割合の増加は在庫保有が積極的に行われていることも示唆している。
- その他の流動資産
- その他の流動資産は、2012年の1.61%から2014年の2.15%と上昇し、その後2015年に1.24%、2016年に0.78%へと減少している。これにより、流動資産全体の中のバランス調整や流動性の変動を示している可能性がある。
- 固定資産(ネットプロパティと機器、省略形)
- 固定資産は、2012年と2013年にはそれぞれ73.02%、73.37%と高い割合を維持し、その後2014年に67.42%、2015年に72.72%、2016年に70.6%と推移している。これらの数字は、固定資産が総資産の主要部分を占め、資本的支出や資産の規模維持に注力していることを示唆している。
- のれんおよびその他の無形資産
- これらの無形資産は、2012年の10.8%、2013年の10.15%、2014年の10.65%と比較的安定して推移し、その後2015年に13.64%、2016年に12.96%へと増加傾向にある。無形資産の増加は、企業の買収や資産のブランド価値の拡大を反映している可能性がある。
- 総資産に占める各資産の割合の全体傾向
- 総資産の内訳を見ると、現金や流動資産は一定の変動を示しながらも、全体的に総資産に占める割合は比較的安定している。一方、固定資産(特にのれんや無形資産)の割合は、やや増加しており、資産構造の変化や企業の資産運用方針の変化を示している。また、総資産に占める割合の変動を通じて、市場の変動や事業戦略の変化が反映されていると考えられる。