貸借対照表の構造:資産
General Mills Inc.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2019-05-26), 10-K (報告日: 2018-05-27), 10-K (報告日: 2017-05-28), 10-K (報告日: 2016-05-29), 10-K (報告日: 2015-05-31), 10-K (報告日: 2014-05-25).
- 現金および現金同等物
- 2014年から2016年にかけて、現金および現金同等物は総資産に占める割合がやや変動しながらも、概ね3.5%前後で推移していた。2018年には割合が1.3%に低下した後、2019年には約1.5%に回復しており、流動性の確保に関して一定の変動を示していると考えられる。
- 流動資産
- 流動資産は全体の割合の中で主要な位置を占めており、2014年には18.98%、その後やや減少傾向を見せながらも、2018年と2019年には約13.9%で安定している。このような動きは、短期資金の流動性 managementに一定の変動があることを示唆している。
- 固定資産
- 固定資産の割合は2014年には81.02%となっており、その後も全体の約81%-86%の間で推移している。特に2018年と2019年には割合が86.5%と高水準に達しており、長期資産への依存度が相対的に高い状態が続いている。
- 無形資産
- 無形資産の比率は、2014年から2016年にかけて約21%、その後若干増加して24.3%に達したが、2018年と2019年にはやや縮小し、23.8%-20.9%の間で変動している。これは、知的財産やブランド価値の評価が変動している可能性を示唆している。
- 資産の内訳の変化とトレンド
- 総じて、現金・流動資産の割合は比較的低く推移しており、長期資産である土地・建物・備品や無形資産の割合が相対的に高いことが特徴的である。特に土地・建物・備品の割合は2014年には17.03%であり、その後も16.5%から17.2%の範囲で安定して推移している。
- その他の資産と負債関連項目
- 合弁事業への投資や年金資産の割合は、2014年には2.19%、1.87%であったが、2015年以降減少傾向を示し、2018年・2019年にはそれぞれ1.5%、1.07%へと縮小している。これに伴い、資産の構成において、長期的な負債や投資の比重が若干低下していることを反映している可能性がある。
- 全体の資産構成の傾向
- 総資産に対する各項目の割合は、2014年から2019年にかけて全体的な安定性を見せており、とくに固定資産と無形資産が大きな比重を占めている点が注目される。一方で、現金や流動資産の割合は低めに留まっており、資産構造は長期的な投資や資産価値の蓄積を重視した構造になっていることが示されている。