損益計算書の構造
General Mills Inc.、連結損益計算書の構成
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2019-05-26), 10-K (報告日: 2018-05-27), 10-K (報告日: 2017-05-28), 10-K (報告日: 2016-05-29), 10-K (報告日: 2015-05-31), 10-K (報告日: 2014-05-25).
- 売上高高割合の一貫性
- 全期間を通じて「売上高高」が100を示し、売上高全体に対する割合が維持されていることから、売上高の基準は一貫していることが確認できる。これにより、同期間にわたり売上高の計量基準が変動していないと推測される。
- 売上原価と売上総利益率の変動
- 売上原価の割合はおおむね64％台前半から66％台後半に変動しており、売上総利益率は約33.74%から35.62%の範囲で推移している。売上原価の割合の変動に伴って、売上総利益率も微細な変動を示しており、コスト管理や販売価格の変動が反映されていると考えられる。
- 販売費・一般管理費のトレンド
- 売上高に対する割合は18.88%から17.41%の範囲で徐々に低下傾向を示し、効率化やコスト削減の可能性が示唆される。特に2018年以降の割合の低下は、営業効率の改善を示す可能性がある。
- 営業利益の推移
- 営業利益率は約11.78%から16.51%まで変動し、2014年には高い利益率を記録しているが、2015年には大幅に低下した。その後は再び上昇傾向にあり、2018年には15.94%、2019年には14.92%に達している。これにより、一定の収益性の改善と変動が見られる。
- 一時的項目とその他の費用の影響
- リストラクチャリングや減損等の出費が2015年と2019年に一定程度の負担として存在し、特に2015年には3.09%と高い割合を占めている。一方、売却益や非サービス収入の増減は変動を伴いながらも、一定の収益構造に影響している。支払利息と受取利息は負担となる一方、近年では負担の割合が増加しており、資金コストの上昇を示唆している。
- 税引前・税引後利益の動向
- 税引前利益の割合は約9.99%から14.82%まで上昇した後、2019年には低下した。税金負担は一定しないものの、税引後利益の割合は概ね維持されており、特に2017年から2019年にかけてはやや高めの水準を示している。これらは、企業の総合的な収益性の変動を反映していると考えられる。
- 純利益の傾向と株主価値
- 合弁事業及びゼネラル・ミルズに帰属する当期純利益は、2014年の10.39%から2018年の13.74%まで増加している一方、2019年には10.59%に低下している。特に、ゼネラル・ミルズに帰属する純利益は2018年にピークの13.54%に達しているが、その後やや縮小している。これは、利益獲得力の一時的な増減を示している可能性がある。