貸借対照表:資産
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
資産とは、過去の出来事の結果として会社が管理し、将来の経済的利益が事業体に流れると予想される資源です。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2014-12-27), 10-K (報告日: 2013-12-28), 10-K (報告日: 2012-12-29).
- 流動資産の推移
- 2012年から2014年にかけて、流動資産はおおむね横ばいの傾向を示している。2012年の4,823百万米ドルから2013年には4,908百万米ドルへ増加し、その後2014年には4,791百万米ドルにわずかに減少している。特に現金および現金同等物は、2013年に1686百万米ドルと最も高くなり、その後2014年には1293百万米ドルに減少している。一方、売掛金はわずかに減少したものの、在庫は一時的に減少した後に増加しており、流動資産の内部構成に変動が見られる。
- 固定資産の推移
- 有形固定資産は2012年の4,204百万米ドルから2013年に4,115百万米ドルへ減少した後、2014年には4,192百万米ドルとほぼ横ばいの範囲内で推移している。無形固定資産(純額)は、2012年に2,631百万米ドルから2013年に2,229百万米ドルへ減少したが、2014年には2,234百万米ドルに回復している。総じて、固定資産の合計額には大きな変動は見られず、安定的な資産構成維持が図られている。
- 資産の総額と構成
- 総資産は2012年の23,329百万米ドルから2013年に23,148百万米ドルへ微減し、2014年には22,947百万米ドルとさらに減少している。この推移から、総資産の規模はやや縮小傾向にあるが、大きな変動は見られない。特に、好意(無形資産の一部)は常に約11,400百万米ドル前後で推移しており、資産の中で重要な比率を保っていることが示されている。
- 全体的な資産構成の安定性
- 現金や売掛金、在庫といった流動資産、さらには有形・無形固定資産といった長期資産は、全体として一定の範囲内で推移しており、資産の構成は比較的安定していることが示唆される。ただし、流動資産の変動とともに、一部資産項目の増減が見られるため、流動性や運転資本管理の調整が行われている可能性が考えられる。