貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31).
- キャッシュおよび現金同等物の割合の変動と傾向
- 2019年第1四半期から2021年第1四半期にかけて、現金および現金同等物の総資産比率は一時的に高まり、2020年の後半に大きく増加したが、その後再び安定したレベルへと平準化している。特に2020年第2四半期には約19.64%まで増加し、安全性の向上またはキャッシュポジションの強化を示唆している。2021年以降は、概ね8.7%から11.11%の範囲内で推移し、流動性ポジションの安定化がみられる。
- 短期投資の割合の推移と特徴
- 短期投資の総資産比率は、2019年から2020年にかけて緩やかに増加し、2020年後半には約0.3%から最大1.6%に達している。特に2022年第1四半期には1.17%まで上昇し、流動性確保のための投資活動が活発化したことが示唆される。2023年以降はやや減少傾向にあるが、相対的に高い水準を維持している。
- 流動資産構成の変動とバランス
- 2020年を境に流動資産比率はやや高まり、2020年第4四半期には47.11%、2021年第1四半期には44.59%となった後、2022年にやや減少し、再び42%台で安定している。売掛金比率は、2019年から2021年にかけて全体的に安定かつやや増加の傾向が見られ、その後、2022年にやや低下傾向にある。一方、在庫比率も概ね12%前後で推移しており、在庫管理は比較的安定している。総じて、流動資産の構成は、流動性確保のために調整されている傾向がある。
- 固定資産と資産構成の変化
- 有形固定資産の比率は、概ね7.7%から9.2%の範囲で推移し、比較的安定している。無形固定資産は一部の期間で増減が見られるが、平均的に2.5%から4.3%の範囲内で推移している。特に好意(のれん)の比率は40%台前半から40%後半にかけて安定的に推移し、資産の長期的な価値を反映している。長期資産の割合は大部分を占め、2020年前後に58-60%の範囲で推移し、資産構成は大きく変化していないと考えられる。
- 全体的な資産構成の傾向と戦略的示唆
- 分析期間を通じて、総資産に対する流動資産の比率は約38%から47%の範囲にあり、企業は一定の流動性の維持を重視しつつも、キャッシュや短期投資比率の増減を通じて資産効率化やリスク管理を図っていることが示唆される。また、長期資産比率は安定的に維持されており、企業の資産の基盤は堅固であると評価できる。これらの動向は、資産の流動性管理と長期的な価値保持をバランスさせた戦略を採用している可能性を示している。