デュポンの分析: ROE、ROA、純利益率の内訳
ROE分解では、純利益を株主資本で割ったものを構成比率の積として表します。
ROEを2つのコンポーネントに分解
Edwards Lifesciences Corp.、ROEの分解
| ROE | = | ROA | × | 財務レバレッジ比率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12/31 | 25.76% | = | 17.68% | × | 1.46 |
| 2020/12/31 | 18.00% | = | 11.38% | × | 1.58 |
| 2019/12/31 | 25.24% | = | 16.14% | × | 1.56 |
| 2018/12/31 | 23.00% | = | 13.57% | × | 1.70 |
| 2017/12/31 | 19.74% | = | 10.25% | × | 1.93 |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 総資産利益率 (ROA) の推移について
- 総資産利益率は、2017年の10.25%から2018年の13.57%、2019年の16.14%へと徐々に改善し、その後2020年に11.38%に一時的に低下したものの、2021年には再び17.68%まで回復している。この傾向から、企業は財務効率の向上を継続的に達成し、特に2021年度には高い収益性を示したと考えられる。
- 財務レバレッジ比率の変動について
- 財務レバレッジ比率は、2017年の1.93から2018年の1.7、2019年の1.56と継続的に低下し、2020年にはやや上昇したものの、2021年には再び1.46と低水準に落ち着いている。これは、企業が負債の比率を抑え、自己資本比率の向上を図る方針を続けていることを示している。
- 自己資本利益率 (ROE) の動向について
- 自己資本利益率は、2017年の19.74%から2018年の23%、2019年の25.24%と上昇傾向を示し続け、2020年に18%に一時的に低下したものの、2021年には25.76%に回復している。このことは、企業が株主資本に対して高い収益を上げる運営を維持していることを反映している。
ROEを3つの要素に分解
Edwards Lifesciences Corp.、ROEの分解
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 純利益率
- 2017年から2021年にかけて、純利益率は一貫して高い水準を維持し、2019年に最も高い24.08％を記録した後、2020年には一時的にやや低下したものの、2021年には28.73％と大幅に上昇している。これは、収益性の向上と収益確保の効率性が改善されたことを示している。
- 資産回転率
- 資産回転率は、2018年以降は0.6から0.7の間で推移しており、大きな変動は見られない。これにより、総資産に対する売上高の効率に関しては比較的安定していることを示しているが、全体的にはやや沈滞した動きとも解釈できる。
- 財務レバレッジ比率
- 財務レバレッジ比率は年を追うごとに減少傾向を示しており、2017年の1.93から2021年の1.46に低下している。このことは、負債依存度が低下し、自己資本比率が高まる傾向を反映している可能性がある。リスクの低減や財務の安定性の向上を示唆していると考えられる。
- 自己資本利益率（ROE）
- 自己資本利益率は、2017年の19.74％から2019年の25.24％まで上昇した後、2020年にやや低下したものの、2021年には25.76％と最高値に達している。これは、株主資本に対する利益の効率的な創出が継続され、総合的な収益性の向上に寄与していることを示している。
ROEを5つの要素に分解
Edwards Lifesciences Corp.、ROEの分解
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 税負担率
- 税負担率は、2017年から2021年までの期間にわたり一定の範囲内で変動しています。2018年に一時的に上昇していますが、全体的には0.56から0.88の範囲で推移しており、税負担比率が大きく変動していないことを示しています。
- 利息負担率
- 利息負担率は、ほぼ一定で推移しており、2017年から2021年までの間に0.96から0.99の間で安定しています。高いレベルを維持しており、利息負担の継続的な負担が一定の範囲内で管理されていることを示しています。
- EBITマージン率
- EBITマージン率は、2017年に比較的高い30.8%を示しましたが、その後一時的に低下し、2018年と2020年に約21%まで落ち込みました。その後2021年には32.88%に回復しており、収益性の変動があったものの、最終的に2017年と同等以上のレベルに戻っています。これは、営業利益の改善を示唆しています。
- 資産回転率
- 資産回転率は、2017年には0.6であり、2018年には0.7に増加、その後は0.61から0.67の範囲で推移しています。一定の効率性を維持しつつ、一時的な向上を示しているが、全体として大きな変動は見られません。
- 財務レバレッジ比率
- 財務レバレッジ比率は、2017年に1.93と高めに推移し、その後徐々に低下して2019年から2021年には1.46から1.58の範囲に落ち着いています。これは、負債比率の調整や財務構造の安定化を反映している可能性があります。
- 自己資本利益率 (ROE)
- 自己資本利益率は、2017年に19.74%と低めに始まりましたが、その後一時的に上昇し、2019年には25.24%に到達しています。2020年は一時的に18%に低下したものの、2021年には再び25.76%を記録し、総じて高い収益性を維持しています。これにより、株主資本に対する収益効率が向上していることが示唆されます。
ROAを2つのコンポーネントに分解
Edwards Lifesciences Corp.、ROAの分解
| ROA | = | 純利益率 | × | 資産回転率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12/31 | 17.68% | = | 28.73% | × | 0.62 |
| 2020/12/31 | 11.38% | = | 18.77% | × | 0.61 |
| 2019/12/31 | 16.14% | = | 24.08% | × | 0.67 |
| 2018/12/31 | 13.57% | = | 19.40% | × | 0.70 |
| 2017/12/31 | 10.25% | = | 16.99% | × | 0.60 |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 純利益率
- 該指標は、2017年から2021年にかけて全般的に上昇傾向を示している。2017年の16.99%から2021年には28.73%へと向上しており、企業の収益性改善が顕著に現れていることを示している。特に2020年から2021年にかけて急激な上昇が見られ、コロナ禍の影響下でも収益性を維持または改善していることを示唆している。
- 資産回転率
- この比率は、2017年の0.6から2018年にかけて上昇し、その後は概ね一定範囲（0.61〜0.7）内で推移している。2018年のピークは0.7であり、資産の効率的な活用が高まった時期と考えられるが、その後はわずかに低下または安定している。2020年には0.61、2021年には0.62と、やや低下したものの、全体としては資産の効率的活用を維持していると解釈できる。
- 総資産利益率 (ROA)
- この指標も2017年の10.25%から2019年には16.14%と上昇し、その後2020年には11.38%へと一時的に低下するものの、2021年には17.68%まで回復している。これらの変動は、収益性と資産効率の変動を反映しており、2021年においては過去最高のROAを記録していることから、総じて財務上のパフォーマンスは改善基調にあると考えられる。
ROAを4つの要素に分解
Edwards Lifesciences Corp.、ROAの分解
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 税負担率
- 2017年から2019年にかけては、税負担率が一貫して上昇傾向にあり、その後2020年に横ばいとなったが、2021年には再び低下傾向を示している。この変動は、税制の変更や企業の税効率の改善・悪化を反映している可能性がある。
- 利息負担率
- 利息負担率は、2017年から2021年まで一貫して高い水準を維持しており、2021年にはほぼ1に近い値を示している。これは、企業の利子費用負担が比較的大きい状態を示しており、財務構造において利息コストが重要な要素であることを示唆している。
- EBITマージン率
- EBITマージン率は、2017年に最大の30.8%を記録した後、2018年と2020年には約21%へと減少したが、2021年には32.88%と回復している。この推移から、2021年において収益性が大きく改善したと考えられる。一方、2018年と2020年の低迷期間では、コスト構造や競争環境の変化が影響した可能性がある。
- 資産回転率
- 資産回転率は概ね横ばいに近く2017年の0.6から2018年に上昇し、その後は0.61から0.7の範囲で推移している。2020年にはわずかに低下したが、2021年には再び0.62と安定している。これは、資産の効率的な活用が続いていることを示す。
- 総資産利益率 (ROA)
- ROAは2017年の10.25%から2019年には16.14%まで上昇し、その後2020年に11.38%へと一時的に低下したが、2021年には17.68%と顕著な改善を示している。これにより、総じて企業の資産運用効率および収益性は向上していることが分かる。特に2021年のROAの改善は、収益性と資産効率の双方の改善を反映していると考えられる。
当期純利益率の分解
Edwards Lifesciences Corp.、純利益率の分解
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31).
- 税負担率
- 税負担率は2017年の0.56から2018年に大幅に上昇し、その後は2019年まで0.9付近で推移していた。2020年に再び0.9に安定し、その後2021年には少し低下して0.88となった。これにより、税金負担の割合は比較的高い水準で推移しているが、2021年には若干の軽減を見せている。
- 利息負担率
- 利息負担率はほとんど一定で推移しており、2017年の0.98から2018年にかけて若干の低下を示したものの、その後はほぼ1に近い水準で安定している。これは、利息支払の効率性が比較的安定していることを示唆している。
- EBITマージン率
- EBITマージン率は2017年に30.8%を記録し、その後2018年には21.26%まで大きく下落したが、2019年には再び27.3%に回復した。2020年には再び21.26%に落ち着いたが、2021年には32.88%と大きく上昇し、最高値を示した。全体として、収益性は変動しているものの、2021年に著しい改善を見せている。
- 純利益率
- 純利益率は2017年の16.99%から2018年の19.4%、2019年には24.08%まで順調に改善した。その後、2020年には18.77%に下落したが、2021年には28.73%に大きく増加し、最も高い水準となった。これは、純利益的に見た収益性の向上を示している。