貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31).
- 流動資産の動向と比率の変化
- 四半期を通じて流動資産はおおむね一定の割合(約31%から40%の範囲)で推移しているが、2023年第2四半期には40.19%と過去最高値を記録している。特に短期投資については、2018年から継続的に増加傾向にあり、2023年6月期には約0.31%と安定しつつも高い割合を占めている。一方、売却目的で保有されている資産や流動性低い資産のデータは欠損しているが、全体として流動資産の比率は時期を追うごとに少しずつ上昇しており、流動性確保や資金運用の見直しが行われている可能性が示唆される。
- 現金および現金同等物の増減
- 現金および現金同等物の総資産に占める割合は、2018年第1四半期の4.35%から2023年第2四半期には9.93%に上昇している。特に2020年以降のCOVID-19パンデミックに伴う経済環境の変化を反映し、流動性確保のために現金の持ち高を増加させたと考えられる。期間全体を通じて、現金比率は明らかに増加傾向にあり、財務の安全性を高める戦略が見られる。
- 固定資産と無形資産の構成とトレンド
- 有形固定資産(ネット)については、総資産に占める割合が約8.7%から9.9%の範囲で推移し、全体的に安定している。特に株価や事業拡大などの投資拡大の動きは見られない。一方、無形固定資産(純額)の割合は、2018年には17.88%であったが、2023年第2四半期では11.78%に減少しており、無形資産の比率が縮小していることが示唆される。これは、過去に取得した無形資産の償却や資産のリストラに伴う調整と考えられる。
- 売掛金と棚卸資産の動向
- 売掛金の総資産に占める割合は、約14%前後で推移し、時折変動しているが、2020年以降はやや低下傾向にある。一方、棚卸資産は比較的安定しており、総資産比で約11%から14%の範囲を維持している。これは、企業の在庫管理や販売サイクルの変動を反映しているとみられる。特に2020年以降はパンデミックの影響もあり、売上や在庫管理の見直しが行われている可能性が高い。
- 資産の長期・短期構成
- 長期資産は総資産の約60%から68%の範囲で大部分を占めており、企業の資産構成は安定している。特に、長期的な投資や資産の保持傾向が続いている。一方で、短期的な資産の比率は比較的一定ながらも、2023年にはより高い水準に達しており、資金の流動性確保や資産運用に慎重さが増していることが示唆される。
- その他の資産と資産総額の変動
- その他の資産の比率は過去数年でやや低下し、2023年第2四半期にはやや縮小傾向にある。総資産に対して約50%前後で推移しており、全体の資産構成に占める比率は比較的一定。資産の内訳や資産運用方針の変化が反映されていると推測される。
- 総じての財務状況の傾向
- 全体として、流動性と現金の比率が増加傾向にあり、企業は経済環境の変化に対応して流動資産の比率を高める戦略を採用していると考えられる。また、無形資産の比率は徐々に縮小しており、有形固定資産や長期資産に重きを置いた資産構成に変化している。これらの変化は、企業のリスク管理や資産運用の方向性を示すものである。