貸借対照表の構造:資産
e.l.f. Beauty, Inc.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31).
- 現金および現金同等物
- 2020年から2021年にかけて、現金および現金同等物の総資産に占める割合は増加し、2023年には20.28％となった。その後、2024年には割合が減少し9.58％に下落している。これは短期流動性の一時的な増加後、再び縮小したことを示唆している。
- 売掛金、純額
- 売掛金の割合は年々増加傾向にあり、2023年には11.4％に達し、その後2024年には10.96％にやや縮小した。この傾向は、売掛金の増加を通じて売掛金回収期間の長期化や販売拡大を反映している可能性がある。
- 在庫、正味
- 在庫の割合は大きく上昇し、2022年に17.08％を記録、その後やや減少したものの、2024年には16.96％と高水準を維持している。これは在庫の積み増しや販売増加を示唆している。
- 前払費用およびその他の流動資産
- この項目の割合は全期間を通じて緩やかに増加し、2023年に最大の5.59％となっている。その後、やや減少したが依然として高い割合を占めている。
- 流動資産
- 流動資産の割合は2020年から2023年にかけて増加し、2023年には50.93％に達した後、2024年には42.25％へと縮小した。流動性の拡大と縮小の変動が見受けられる。
- 有形固定資産、ネット
- 有形固定資産の割合は継続的に減少し、2024年には1.24％と低水準となった。固定資産の売却や減価償却による資産圧縮を示している可能性がある。
- ファイナンスリース資産
- この資産も減少傾向にあり、2023年にごく僅かとなった後、2024年にはデータが欠落している。固定資産のリース資産化が進んでいないか、縮小が続いていることが示されている。
- 無形固定資産、純額
- 無形固定資産の割合は2020年の22.6％から2023年には13.1％まで減少したが、2024年には19.93％に回復している。この変動は、ブランドや特許の評価変動を反映している可能性がある。
- 好意
- 好意の割合は2020年の37.81％から2023年には28.81％と縮小したが、2024年には30.16％にやや回復している。買収による資産の過大評価の見直しや調整を示唆している。
- その他の資産
- その他の資産の割合は比較的安定しており、2020年の6.12％から2024年には6.42％に上昇している。総資産に占める比率は一定範囲内で推移している。
- 固定資産
- 固定資産の割合は2020年の70.79％から2023年には49.07％に大きく減少した後、2024年には57.75％へと回復している。流動資産の増加に伴う比率の縮小と、その後の調整を示している。
- 総資産
- 全期間を通じて100％の比率で示されており、資産構成の全体的な推移を表している。流動資産の増減と固定資産の縮小・回復が資産構造の変動を通じて見て取れる。