貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 負債比率の推移
- 全体的に見て、総負債比率は2020年の37.94%から徐々に増加し、2022年には約46%前後に達している。その後、一時的に若干の減少傾向を示すものの、2024年以降は再び上昇し、最終的に約54%の負債比率に近づいている。この傾向は、長期負債と短期負債の両方の増加に起因しており、特に長期負債の比率は続く期間で著しく増加している。
- 自己資本の変動
- 株主資本総額は2020年の約25.06%から、2023年にかけて約10%台前半まで縮小した後、2024年以降は再び上昇に転じており、最終的に13.4%付近に達している。利益剰余金(累積赤字)の動きも、2020年には一時的に正の値を示していたが、その後大きくマイナスとなり、継続的な赤字状態が続いていることが示唆される。これにより、自己資本の希薄化傾向が見られる。
- 負債構成の変化
- 負債の内訳を見ると、長期借入金の割合は増加傾向にあり、2020年の約51%から2024年には約81%に近づいている。一方、流動負債の割合は2020年の約9%から、2024年には約8.7%まで増減を繰り返しながらも一定範囲内で推移し、短期負債の比重は比較的安定している。ただし、設備割賦プラン融資制度の導入に伴い、負債構成の長期化が進んでいると考えられる。
- 資本調達と資本比率の動向
- 追加資本金は全期間を通じて一定の範囲内(約15.56%から16.68%)で推移しており、資本調達の安定性を示唆している。一方、チャーター株主資本合計は2020年の約20.22%から、2024年には約10.69%に低下した後、若干の増加を経て安定しつつある。そのため、株主資本比率は長期的に低下したものの、最後の期間では持ち直す兆しも見える。
- 収益性指標およびキャッシュフロー
- 利益剰余金の動きから、継続的な赤字が本期間中の主要な課題であると考えられる。特に2020年から2022年にかけて赤字の拡大が顕著であり、その後の回復に向けた兆しは見られない。コスト関連の指標の悪化も、収益性の低下に寄与している可能性があり、在庫コストやその他の包括損失の増減により、財務状況の悪化が示唆される。
- 総合評価
- 債務の比重は増加傾向にあり、自己資本の縮小が続いているため、財務のレバレッジは高まっている。これに伴い、財務の安定性はリスク要因となり得る。一方で、資本基盤の再構築や収益改善に向けた施策の必要性が浮き彫りとなっている。長期的な財務健全性の確保には、負債の適切な管理と、収益性の向上が求められると考えられる。