Stock Analysis on Net

Vertex Pharmaceuticals Inc. (NASDAQ:VRTX)

損益計算書 

損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。

Vertex Pharmaceuticals Inc.、連結損益計算書

千米ドル

Microsoft Excel
12ヶ月終了 2024/12/31 2023/12/31 2022/12/31 2021/12/31 2020/12/31
製品売上高、純額 11,020,100 9,869,200 8,930,700 7,573,400 6,202,783
その他の収益 1,000 2,900
収益 11,020,100 9,869,200 8,930,700 7,574,400 6,205,683
売上原価 (1,530,500) (1,262,200) (1,080,300) (904,200) (736,300)
粗利 9,489,600 8,607,000 7,850,400 6,670,200 5,469,383
研究開発費 (3,630,300) (3,162,900) (2,540,300) (1,937,800) (1,644,937)
インプロセス研究開発費の取得 (4,628,400) (527,100) (115,500) (1,113,300) (184,600)
販売費及び一般管理費 (1,464,300) (1,136,600) (944,700) (840,100) (770,456)
偶発対価の公正価値の変動 500 51,600 57,500 3,100 (13,100)
営業利益(損失) (232,900) 3,832,000 4,307,400 2,782,100 2,856,290
受取利息 598,100 614,700 144,600 4,900 22,239
利息 (30,600) (44,100) (54,800) (61,500) (58,151)
その他の収入(費用)、純額 (86,100) (22,800) (164,800) 4,900 296,420
法人税引当金控除前利益 248,500 4,379,800 4,232,400 2,730,400 3,116,798
法人税引当金 (784,100) (760,200) (910,400) (388,300) (405,151)
当期純利益(損失) (535,600) 3,619,600 3,322,000 2,342,100 2,711,647

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).


売上高の推移
製品売上高は2020年から2024年にかけて持続的に増加しており、2024年には約1億1020万米ドルに達している。これに伴い、総収益も同様の傾向を示し、増収を示す結果となっている。
売上原価と粗利益の動向
売上原価は期間を重ねるごとに増加しており、2024年には約1,530万米ドルとなった。一方、粗利益は各年度とも増加傾向にあり、2024年には約9490万米ドルに達し、売上高の増加に伴い利益も拡大している。
研究開発費の変動と投資増加
研究開発費は2020年の約1,645万米ドルから2024年には約3,630万米ドルへと増加している。特に2021年と2024年には大きな増加が見られ、製品開発への積極的な投資を示唆している。インプロセス研究開発費の取得も増加しており、研究開発活動の拡大を反映している。
販売費及び一般管理費の上昇
販売費及び一般管理費も2020年の約770万米ドルから2024年には約1,464万米ドルへと増加しており、事業拡大に伴うコスト増加がうかがえる。
営業利益と純利益の動向
営業利益は2020年から2024年までの期間で一定の変動が見られるものの、2022年にはピークの約4,307万米ドルに達した。その後は2023年には減少し、2024年には営業損失(約-2,340万米ドル)に転じている。純利益も2021年以降は減少傾向であり、2024年には約-535万米ドルの損失を計上している。これは、研究開発費や販売管理費の増加に対し、売上総利益や営業利益の伸び悩みが影響している可能性がある。
法人税と純利益の関係
法人税引当金は2020年から2024年まで一貫して増加しており、税負担の増加が見られる。これにより、当期純利益は利益のピーク時から大きく減少し、最終的には損失に転じている。2024年の純損失は、過去の利益を上回る税金の増加と、研究投資の負担起因と考えられる。
その他の収入や費用の影響
その他の収入や費用も、2020年から2024年にかけて変動があり、2022年以降は費用系の支出が増加し純利益の減少に寄与している模様である。
総括
売上高と総収益は着実に拡大しているが、研究開発費や販売管理費の増加により、営業利益はピークを過ぎて減少に転じている。最終的には2024年に大きな損失に転じ、利益の伸び悩みとコスト増加の両面からの課題を示している。今後は、収益の最大化とコスト管理のバランスが重要となると考えられる。