損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
Deckers Outdoor Corp.、連結損益計算書
千米ドル
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-03-31).
- 売り上げ高
- 2018年から2023年にかけて、売上高は着実に増加している。特に2021年以降の伸びが顕著であり、2022年と2023年にかけては、それぞれの年度で約23.4%と約15.6%の成長を示している。これにより、同期間において販売規模の拡大が継続していることが観察される。
- 売上原価
- 売上原価も増加傾向にあり、売上高の増加に伴ってコストも拡大している。2020年から2023年までの原価増加率は約54.5%と高い水準であり、売上高増加に対してコストも比例的に上昇していることが、収益性維持のための圧力を示している。
- 粗利
- 粗利益は継続的に増加し、2023年には約182万ドルとなっている。売上高増加の効果により、粗利益率の改善または維持が図られていることが示唆されるが、利益の増加ペースは原価の増加に比べてやや高いため、一定の収益性の向上が確認できる。
- 販売費、一般管理費
- 販売費および管理費用も増加傾向にあり、2023年度には約1,172万ドルとなっている。売上高の増加に伴う費用拡大が見られるが、費用増加のペースは売上および粗利益の増加に追随しており、経営効率の維持に努めていると考えられる。
- 営業利益
- 営業利益は着実に増加しており、2023年には約652万ドルに達している。これは、売上高や粗利益の増加を反映しており、収益構造の改善を示す重要な指標であると考えられる。
- 受取利息および利息費用
- 受取利息は特に2023年に大幅に増加し、約1万5600ドルとなっている。利息費用は2022年以降やや増加しており、金利の変動や借入状況の変化を反映している可能性がある。これにより、資金運用や借入コストの変化が財務状況に影響していることが示唆される。
- その他の収入(費用)、純額
- この項目は年度ごとに変動が激しく、一部では大きな増減が見られる。2023年には総額1万3331ドルと大きく増加しており、非営業収入や費用の変動要因が多岐にわたることが示唆される。これらの項目は財務の安定性や一時的要因の影響を把握する上で重要な指標といえる。
- 税引前当期純利益
- 税引前純利益は年々増加し、2023年には約666万ドルに達している。売上高や営業利益の増加が反映されており、利益率の維持または改善を示していると考えられる。
- 所得税費用
- 所得税費用も同様に増加しており、2023年には約149万ドルとなっている。税率の変動や税金コストの増加も考慮すべきであり、税負担の増加が利益確保に影響を与えている可能性がある。
- 手取り純利益
- 最終的な純利益は顕著に増加しており、2023年度には約517万ドルとなっている。これは売上高と利益の構造的な改善を反映しており、財務的な健全性の向上を示唆している。