貸借対照表の構造:資産
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Align Technology Inc.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 現金および現金同等物
- 2018年から2022年にかけて、現金および現金同等物の総資産に占める割合は、31.03%から15.84％へと減少している。これは流動性の高い資産の比率が二年ごとに減少傾向にあることを示しており、流動性のポジションが縮小している可能性を示唆している。
- 市場性のある有価証券、短期
- この項目は2018年には4.8%に占めていたが、2019年に12.72%まで増加し、その後のデータでは欠損している。しかし、2021年と2022年にはそれぞれ1.21%と0.97%に戻っている。短期有価証券の比率は変動が激しく、資産構成の短期運用戦略の変更を反映している可能性がある。
- 売掛金(貸倒引当金控除後)
- 2020年に13.62%、2021年には15.1%、2022年には14.45%と、売掛金の比率は比較的安定して推移しているものの、2018年と2019年には約21%と高い割合を占めていた。売掛金の相対的な割合はやや縮小傾向にあるが、完全には低下していない。
- 在庫
- 在庫の割合は2018年4.48%、2019年4.48%、2020年2.88%、2021年3.87%、2022年5.7%と推移している。特に2022年には在庫比率が増加していることから、在庫の比率が高まる傾向にあることが示唆される。
- 付加価値税債権および前払費用等
- 2020年以降に付加価値税債権と前払費用の割合が増加している。付加価値税債権は2020年に1.58%、2022年に2.36%、前払費用は2020年に0.62%、2022年に1.16%となっており、これらは企業の税務関連や前払い取引の比率の増加を示していると考えられる。
- 流動資産
- 流動資産の総資産に占める割合は、2018年の63.46%から2022年には40.76%へと減少している。この推移は、流動資産の相対的な比率が減少し、より固定資産など長期資産の比率が高まっていることを示している。
- 長期有価証券および有形固定資産
- 長期有価証券は2020年に2.11%、2022年に0.71%、有形固定資産は2018年25.4%、2022年20.71%で推移し、長期資産の比率は総資産比で増加傾向にある。特に有形固定資産はやや増加しており、生産設備やプラントの投資の拡大を反映している可能性がある。
- オペレーティング・リース使用権資産および無形固定資産
- オペレーティング・リース使用権資産は2020年に1.71%、2021年に2.04%、2022年に2.00%と安定した比率を示しており、リース資産に対する資産の存在感が一定している。無形固定資産は、2018年0.87%から2020年に2.69%、2022年には1.61%に変動しており、ブランドや特許などの無形資産の管理に変化があった可能性を示唆している。
- その他の資産および繰延税金資産
- 繰延税金資産は2018年の3.15%、2020年には32.15%、2022年には26.43%と大きく増加していることから、税務上の資産効果や税金負債の繰延べに関する資産が増加していることを示す。その他の資産は全期間を通じて比較的小さな割合にとどまっている。
- 資産全体の傾向
- 全体としては、流動資産の比率が減少する一方で、固定資産や長期投資、繰延税金資産の比率が増加しており、資産構成の長期集中化が見られる。これにより、企業の資産配置の戦略がより資本集約的な方向にシフトしている可能性が示されている。総じて、流動性の観点からはやや流動資産の比率が低下し、固定資産の比率が高まる傾向にあり、これは企業の長期的な生産拡大や資本投資の増加を反映していると考えられる。