Colgate-Palmolive Co. (NYSE:CL)

支払手形およびローンは、2018年初めに高水準だったものの、その後著しい減少傾向を示し、2019年に一時的な増加が見られるものの、2020年以降は大きく縮小し、2023年にかけて安定した低水準を維持している。

長期借入金の当座預金残高は、2018年から2019年にかけて小規模な増加を経験し、2020年から2023年にかけて微増しながらも、概ね緩やかに推移している。特に2020年の数値増加は顕著である。

買掛金は、全期間を通じて堅調に推移し、特に2021年以降に増加傾向を強めている。2023年には最大値を付けていることから、運転資本の増加または仕入れ活動の活発化を示唆している。

未収所得税は、概ね一定範囲内で変動しているが、2020年に増加し、その後やや縮小している。2023年には再び増加傾向にあるものの、顕著なトレンドの変化は見られない。

その他の未払金は、全期間にわたり高水準で推移しており、一時的に減少する局面もあるが、基本的には堅調な状態を維持している。2023年においても大きな増減は見られない。

流動負債は、2018年から2023年にかけて上下動を繰り返しながらも、全体的に増加傾向にある。特に2020年に大きく増加し、その後も高水準で推移していることから、短期負債の負担が重くなっている可能性が示唆される。

長期借入金は、総じて増加傾向にあり、2023年には2018年と比べて顕著な増加が見受けられる。このことは、長期資金調達の依存度が高まりつつあることを反映していると考えられる。

繰延法人税やその他の負債は、2020年を境に変動を示しながらも、2023年までの期間で増加傾向にある。特に繰延法人税は2021年以降に増加を見せており、税務上の調整や差異の拡大を示唆している。

総負債は、2018年からの縮小を経て2020年以降再び増加しており、2023年には2018年の水準を超えて最も高い値を付けている。負債比率の増加が懸念される一方で、資金調達の拡大戦略を反映している可能性もある。

普通株式の額面は一定で推移し続けており、追加資本金は期間を通じて着実に増加している。2023年の最終期においても、累積資本の増金傾向が維持されていることから、資本調達や株式発行活動が積極的に行われていることが理解できる。

剰余金は全期間を通じて増加基調にあり、特に2020年以降の増勢が顕著である。これにより、自社内に蓄積される利益の拡大を反映していると考えられ、財務の安定性向上に寄与していると推測される。

その他包括損失累計額は、期間全体を通じてマイナスの値が続き、2020年以降も大きな変動はあるものの、総じて累積損失が残っている。2023年までの間に少しずつ改善する傾向も見られるが、依然としてマイナス資本に影響を与えている。

株主資本の総額は、2020年以降顕著に増減を繰り返しながらも、全体として正の増加を示し、2023年には一定の回復基調にある。負債に対する資本の比率は変動しているものの、総資本は増加を続けていることから、資本効率の改善や利益蓄積の進展が示されている。

総資本は、2018年時点ではマイナスや低い値から始まったが、次第に正の値を獲得し、2021年以降は大きく増加傾向にある。2023年には最も高い水準に達し、資産規模の拡大を示している。

総負債と資本は、全期間を通じて増加しており、特に2020年以降は高水準を維持している。負債と資本の合計額は、資産規模の拡大に伴い増加し、資本構成の変化とともに財務基盤の強化またはリスクの増大の両面を示唆している。