貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-03-31), 10-Q (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-K (報告日: 2024-03-31), 10-Q (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-K (報告日: 2023-03-31), 10-Q (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-K (報告日: 2022-03-31), 10-Q (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-K (報告日: 2021-03-31), 10-Q (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-K (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30).
- キャッシュおよび現金同等物の割合の傾向
- 全体として、現金及び現金同等物の割合は過去数年間で大きく変動しており、2023年3月期から2024年3月期にかけては増加傾向が見られる。一方、2020年9月期から2022年3月期までは割合が一時的に低下したが、その後再び上昇している。特に2024年3月期には比率が高まり、資金流動性の改善が示唆される。
- 短期投資の割合
- 短期投資に割り当てられる資産は、2019年9月期以降比較的安定しており、2020年から2022年にかけては比率の増減が見られるものの、2024年時点では低水準に落ち着いている。これは、流動性資産の内訳において、現金等に偏重している可能性を示唆している。
- 流動資産の推移
- 流動資産は長期的に見て高い比率を維持しており、2022年以降、約60~70%の範囲で推移している。2024年3月期には30%台に減少しているが、これは流動資産の内訳変動や一時的な資産構成の変更を反映していると考えられる。
- 固定資産と長期資産の変動
- 固定資産の割合は長期的に約30~40%の範囲で推移し、2024年には69%を下回るまで低下している。この傾向は、資産構成の流動性重視へのシフトや資産の外部化、もしくは投資の減少を示唆している可能性がある。
- 無形資産及びソフトウェア関連資産の動向
- 無形資産の中では、特にソフトウェア開発コストとライセンスが増加傾向にあり、2024年には20%以上の割合まで拡大している。これは、同社の事業展開においてデジタルコンテンツやライセンス取得に重点を置いている可能性を示している。
- 契約資産と前払費用の動向
- 契約資産の割合は2022年以降安定的に増加し、2024年にはおよそ0.5~0.7%の範囲で推移している。これに対し、前払費用及びその他の資産は一時的に低下した後、再び増加基調が見られる。これらは中長期の契約および前払取引の管理状況を反映していると考えられる。
- 好意とその他の無形資産の推移
- 好意の項目は長期的に安定しているが、2022年以降は比較的高い比率を維持している。一方、その他の無形資産は変動の幅が大きく、2022年以降減少傾向にある。これは、ブランド価値や事業買収後の調整等の資産評価の変動と関連している可能性がある。
- 資産構成の総合的な変化
- 流動資産の割合が長期的に高く維持されつつも、2024年には固定資産の比率が増加し、資産構成に変化が見られる。また、一部の無形資産比率も増加しており、企業はデジタル技術やコンテンツへの投資を強化していると推測される。資産の流動性と長期資産のバランスが、企業の戦略的重点の変化を反映している可能性が高い。