貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2023-11-18), 10-K (報告日: 2023-08-26), 10-Q (報告日: 2023-05-06), 10-Q (報告日: 2023-02-11), 10-Q (報告日: 2022-11-19), 10-K (報告日: 2022-08-27), 10-Q (報告日: 2022-05-07), 10-Q (報告日: 2022-02-12), 10-Q (報告日: 2021-11-20), 10-K (報告日: 2021-08-28), 10-Q (報告日: 2021-05-08), 10-Q (報告日: 2021-02-13), 10-Q (報告日: 2020-11-21), 10-K (報告日: 2020-08-29), 10-Q (報告日: 2020-05-09), 10-Q (報告日: 2020-02-15), 10-Q (報告日: 2019-11-23), 10-K (報告日: 2019-08-31), 10-Q (報告日: 2019-05-04), 10-Q (報告日: 2019-02-09), 10-Q (報告日: 2018-11-17), 10-K (報告日: 2018-08-25), 10-Q (報告日: 2018-05-05), 10-Q (報告日: 2018-02-10), 10-Q (報告日: 2017-11-18).
- 総資産の構成と変動傾向
- 流動資産の割合は、全期間を通じて約42%から52%の範囲で推移し、比較的安定した比率を示している。ただし、2020年の一時期において約40%台に下落していることが観察される。一方、有形固定資産の割合は、約74%から64%と高水準で推移し、大きな変動は見られないが、2020年以降やや増加傾向にある。総じて、流動性の高い資産と固定資産がバランス良く保たれていることが伺える。
- 現金及び現金同等物の動向
- 現金および現金同等物の割合は、2020年において激しい増加(約1.2%から12.1%)を見せ、その後は再び低い水準(約1.7%前後)に落ち着いている。この一時的な増加は、資金流動性の高い資産の積み増しを示唆している可能性がある。一方、平常時には比較的小さな割合にとどまっており、資金の流動性は控えめな水準で維持されている。
- 売掛金及び商品在庫の動き
- 売掛金の割合は、約2%から3.3%の範囲内で推移し、比較的安定している。一方、商品在庫は、2017年から2019年にかけて約42%前後で推移した後、2020年に約35%に減少し、その後再び36%前後で推移している。2020年の在庫比率の低下は、売上減少や在庫管理の改善を示唆できる。2021年以降は再び高い水準で安定している。
- 長期資産の状況
- 有形固定資産の割合は、約74%から64%と比較的高水準を維持し、2020年以降も63~65%の範囲内で推移している。減価償却累計額は、約-30%強から-29%台と大きな変動はなく、長期にわたり固定資産の帳簿価値が維持されていることがわかる。長期資産全体の割合は、50%前後で推移し、資産の約半分を長期資産が占めている構造となっている。
- リース資産とその他の長期資産
- オペレーティングリースの使用権資産の割合は、2020年から2021年にかけて約18%から20%の間で変動しており、長期資産の中で重要な位置を占めている。好意の額は、約4%前後で推移しており、企業買収や資産の譲受による無形資産の増加を示す可能性がある。繰延法人税資産は比較的安定して低水準で推移している。総じて、長期資産構成の変動は緩やかで、企業の資産構造に大きな変化は見られない。
- 総合的な評価
- 全体として、流動性資産の比率は比較的一定であり、企業の資金繰りや運転資金管理において安定した状況を反映している。一方、固定資産の割合が高く、資産の長期運用が中心となっている。2020年には、現金比率の一時的増加や在庫比率の減少が見られ、経済環境や業績の変動に応じた資産構造の調整が行われた可能性が示唆される。長期にわたり資産構成は大きく変動しておらず、安定した資産運用を維持していると評価できる。