貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 流動資産の推移
- 2020年から2023年にかけて、流動資産の割合は概ね増加傾向にあり、2024年以降はやや安定しています。特に、短期の現金及び現金同等物の割合は一時的に低下したものの、全体としては比較的高水準を維持しています。流動資産の増加は資金の流動性を高めており、短期支払能力の強化につながっていると解釈できます。
- 固定資産の変動
- 有形固定資産とその他の固定資産は、いずれも総資産に対して一定の割合を占めており、2020年から2024年にかけての比率は微増しています。特に有形固定資産の割合は、全体の約4.5%から7.8%にかけて徐々に増加しており、資産の構成において固定資産の重要性が高まっている可能性があります。
- 無形資産の動向
- 無形資産は、総資産に占める割合としては大きく変動しておらず、概ね40%台から30%台へと減少傾向にあります。特に、その他の無形資産の割合は、2020年の約47.7%から2024年には約22.58%にまで減少しており、資産構成の変化が見られます。これは、過去の買収や無形資産の計上減少を反映する可能性があります。
- 負債の状況
- 市場性のある債券と債権は、2020年から2024年にかけて、総資産に占める比率は全体的に横ばいまたはやや増加しています。これは負債水準の維持や資金調達戦略の一環と推察されます。ただし、市場性のある債券は、2020年の約1.94%から2024年には0.37%へと低下している期間もあり、負債の形態や資本コストの変化を示す可能性があります。
- 純資産の構成と変化
- 好意(のれん等)は、総資産に占める割合が2020年の約17.37%から2024年に約23%へと増加しており、企業の買収や合併による資産の積み増しを示唆しています。一方、その他の無形資産の割合は減少していますが、好意の増加により、企業価値の一部が営業資産よりもブランドや顧客関係などの無形資産に重心がシフトしていることが示唆されます。
- まとめ
- 全体として、資産構成は流動性と固定性のバランスを保ちつつ、無形資産の比率は減少傾向にあるものの好意の増加により企業の潜在的価値は引き続き高まっていると考えられます。負債面では、負債の割合は比較的安定していますが、市場性のある債券の比率の変動などから資金調達の状況に一定の変化が認められる可能性があります。今後も資産の流動性と無形資産の評価に注視しながら、財務の健全性と企業価値の動向を監視する必要があります。