包括利益計算書
包括利益とは、非所有者の源泉からの取引やその他のイベントや状況による、期間中の企業の資本(純資産)の変化です。これには、所有者による投資および所有者への分配に起因するものを除き、期間中の資本のすべての変動が含まれます。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2017-12-31), 10-K (報告日: 2016-12-31).
- 全体的な財務状況の推移
- 2020年度の包括利益は、前年に比べてやや増加しており、約2,473百万米ドルとなっている。これにより、全体的な収益性の改善傾向が示唆される。
- 純利益の動向
- 手取りは、2018年に一時的に大きく減少した後、2019年と2020年にかけて回復し、2020年度は約2,396百万米ドルに達している。2016年から2020年までの間、手取りは比較的安定または成長傾向を示しているが、2018年には大きな減少が見られる。
- 未実現為替換算調整の変動
- 未実現為替換算調整の値は、2017年に大きく増加し、その後2018年に負の値に転じているものの、2019年以降は正の値に戻り、2020年には129百万米ドルに達している。為替変動の影響が一時的に財務に大きな変動をもたらしていることが示唆される。
- 従業員の退職後給付
- 従業員の退職後給付は全期間を通じてプラスの値を維持しており、2018年と2020年にやや増加している。これにより、退職給付に関連する負債や引当が一定の水準にあると考えられる。
- その他の項目および包括利益の傾向
- その他の包括利益や税引後のその他の包括利益(損失)には変動が見られ、特に2017年に大きなプラスの値が記録されたのち、その後の年度では小幅な変動に留まっている。これにより、一時的な要因や市場の変動が反映されている可能性がある。キンバリークラークコーポレーションに帰属する包括利益は、全期間を通じてプラスの値を維持しており、安定した収益性を示している。
- 非支配株主持分に帰属する包括利益
- 非支配株主持分に帰属する包括利益は全期間にわたりマイナスを示しており、特に2016年と2018年に大きく低下している。これは、少数株主持分に関する利益の減少や損失を反映していると考えられる。