損益計算書の構造
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レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 全体的な売上構成の変動について
- カジノの純収益に占める割合は2018年から2022年にかけて安定した水準を示しつつ、2020年に一時的に低下したものの、2022年にはやや回復している。一方、モール部門の割合は2020年に著しく増加し、その後も高水準で推移している。また、客室や食品・飲料の割合も変動が見られ、特に客室は2020年に比べて2021年と2022年に増加している。これらの変化は、新型コロナウイルスの影響やマーケティング戦略の調整、訪日客や国内客の需要動向に影響された可能性が考えられる。
- 収益コストと粗利益の推移
- 収益コストは全期間を通じて売上高に対して一定の割合を維持しつつ、2020年に大きく増加し、その後も高水準で推移した。特に2020年のコスト割合の増加は、パンデミックの影響により営業活動に困難が生じたことを示唆する。一方、粗利益率は2018年と2019年に50%台前半から半ばで安定していたが、2020年に大きく落ち込み、その後回復傾向にある。これは、収益の総合的な減少およびコストの増加によるものであると推定される。
- 経費と営業利益の傾向
- 一般および管理費の割合は2020年に急増し、その後も高水準を維持している。減価償却と償却費の割合も2020年以降増加し、資産の減損や減価償却の負担増加が反映されている。営業利益は2018年と2019年は黒字を維持していたが、2020年に大きな損失を計上し、その後も黒字に戻ることができず、継続的な収益改善に課題があることを示している。
- 純利益と収益構造の変動
- 当期純利益は2018年および2019年に黒字を示したが、2020年には大きな損失に転じている。この大幅な赤字は、主要な営業利益の損失と合わせて、パンデミックによる業績悪化の影響と考えられる。2021年には非継続事業の売却益や税引後利益が寄与し、損失から回復したが、2022年には再び黒字に転じている。特に、非継続事業の利益寄与が増加したことが全体の収益改善に寄与している。
- その他の主要な財務指標の動向
- 受取利息は2022年に急増しており、資産運用の改善や資金調達コストの変化を示す可能性がある。支払利息やその他の費用は引き続き高水準にあり、負債負担の重さを反映している。純損益に対する非支配持分の寄与度も増加し、グループ内の非支配持分の影響が拡大している。これらの変動は、財務戦略や資本構成の調整の必要性を示唆している。