貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
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RTX Corp.、連結貸借対照表の構造:負債・自己資本(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-03), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 負債の構成と推移
- 短期借入金の割合は2020年度から2023年度にかけて極めて低く推移し、その後2024年度にかけて再び増加傾向にある。特に2022年第2四半期以降は著しい増加が見られ、2025年第2四半期には約1.39%にまで達している。一方、流動負債は全期間を通じて増加傾向にあり、2023年度には約30.75%、2025年度には約32.51%に達している。これにより、短期負債の増加とともに流動負債が占める割合も比較的高水準を維持していることが示唆される。
- 長期負債の動向
- 長期借入金は全体として増加傾向にあるが、その増加速度はやや鈍化している。2020年度から2022年度にかけては約30%前後の比率を維持し、2023年度以降は約28%へとやや低下。その後2024年度には再び増加し、2025年度には約29%を占める見込みである。オペレーティングリース負債や退職給付債務、その他長期負債も一定の割合で推移し、負債全体の構成に占める長期負債の比重は比較的一定と考えられる。
- 資本の動向と財務の安定性
- 株主資本は2020年度から2022年度にかけて約44%から45%の範囲で推移し、その後2023年度にやや縮小して36%台へと下落している。自己株式の割合は負の値を示し、継続的な自己株買いにより資本の希薄化が進んでいる可能性がある。剰余金は全期間を通じて安定しており、資本の約32%前後を占めていることから、内部留保は充実している。一方、包括利益累計額はマイナス圏にあり、一定の額を維持しているが、経済的な変動による影響も考えられる。
- 資本構造と負債比率
- 全体の資本比率は2020年度の約30%から2023年度には約45%、その後2024年度には約37%、2025年度には約38%へと変動しており、資本の割合は一定ではない。ただし、総負債比率は全期間を通じて53%から69%の範囲で推移し、負債比率は高い水準にあるといえる。特に長期負債の比率は30%台後半から30%台前半にやや低下する傾向にあるが、負債依存度は相対的に高い状態が続いている。
- その他の注目点
- 未払従業員報酬や将来の年金・退職後給付債務などの長期負債も一定の割合で推移しており、年金負債等の負担は継続的に存在している。自己株式の割合は一貫して負の値で推移し、株主還元施策の一環と推察される。負債の総合的な増加と資本の変動を踏まえると、財務のレバレッジは高めの水準にあり、今後の負債負担や資本政策の見直しが重要課題となる可能性がある。