貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-K (報告日: 2013-12-31), 10-K (報告日: 2012-12-31), 10-K (報告日: 2011-12-31).
- 現金および同等物
- 2011年から2013年にかけては総資産に占める割合が高い水準で推移していたが、その後2014年と2015年にかけて顕著に減少し、2015年には2.37%にまで低下している。これは流動性の確保手段が変化した可能性や、現金ポジションが縮小されたことを示唆している。
- 米国債短期投資
- 期間中にデータが欠落しているため詳細は不明だが、2011年には総資産の0.3%を占めていた。全体のインベストメントポートフォリオの一部として短期投資の比率は一定の存在感を示していたと考えられる。
- 売掛金(引当金を除く)
- 2011年から2015年にかけては、総資産に占める割合はおおむね安定しており、1.59%から1.98%の範囲内で推移している。一定の売上債権管理が行われていることを示唆している。
- 繰延法人税資産
- 割合は全体的に堅調に推移し、2013年には0.69%にピークを迎えた後、2014年にはやや減少している。税効果会計に基づく資産管理の一環が反映されていると考えられる。
- 前払い所得税
- 2011年から2014年まで割合は増加傾向にあり、2014年には0.32%でピークを迎えている。2015年にはやや低下している。税務上の計画や見積もりに変化があった可能性がある。
- その他の前払い費用
- 割合は2011年から2015年にかけてやや増加し、全体的に流動資産の一部として一定の存在感を持つことが示されている。事前に支払いを要する費用の管理が行われていることを示唆している。
- その他の流動資産
- 割合は2011年から2014年にかけて増加傾向にあり、2014年には0.81%、2015年も同程度の水準で推移している。流動性資産の多様化を図っていることが示唆される。
- 流動資産
- 2011年には総資産の13.25%を占めていたが、その後2012年に9.79%へ減少し、2013年から2015年にかけては4%台に低下している。これは流動資産比率の削減により資産構成の安定性を図ったものと推測される。
- 持分法適用投資
- 割合の大きな変動が見られ、2011年に1.56%だったのに対して、2012年以降は約0.1%程度に低下している。投資持分の縮小または投資の売却があった可能性がある。
- 投資
- 「持分法適用投資」同様に割合が低くなり、2011年の1.6%から2012年以降は0.13%程度で推移している。投資ポートフォリオの縮小が兆候している可能性がある。
- 有形固定資産、プラントおよび設備、ネット
- 2011年から2015年にかけて割合は増加し、2015年には34.39%と高い位置にある。資産の増加とともに、設備投資やインフラの充実を進めていることが示唆される。
- 償却の対象となる無形固定資産、純額
- 比例は2011年に0.47%だったが、2012年に1.29%にピークを迎え、その後はやや縮小している。無形資産の償却に変化があった可能性を示している。
- 償却対象外の無形固定資産
- 割合は2011年から2014年にかけて増加し、2014年には53.63%に達している。無形固定資産の増加やリブランド、ソフトウェア開発などの投資の拡大を示唆している。
- 好意
- 割合は一定して増加し、2011年の4.65%から2014年には6.47%にピーク、その後やや低下し2015年には6.37%となっている。買収や合併によるのれんの増加を示唆する。
- その他の資産
- 全体的な比率はやや不安定だが、2013年に2.6%にピークを迎えた後、2014年には0.95%、2015年には0.44%に縮小している。資産の再分類や除外も考えられるが、資産構成の変動を反映していると考えられる。
- 固定資産の比率
- 全期間を通じて95%台の高水準で推移し、2011年は86.75%から始まり、2015年には95.01%にまで上昇している。設備およびインフラへの投資が主要な資産運用方針のひとつであることを示している。