貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2022-08-27), 10-Q (報告日: 2022-05-28), 10-K (報告日: 2022-02-26), 10-Q (報告日: 2021-11-27), 10-Q (報告日: 2021-08-28), 10-Q (報告日: 2021-05-29), 10-K (報告日: 2021-02-27), 10-Q (報告日: 2020-11-28), 10-Q (報告日: 2020-08-29), 10-Q (報告日: 2020-05-30), 10-K (報告日: 2020-02-29), 10-Q (報告日: 2019-11-30), 10-Q (報告日: 2019-08-31), 10-Q (報告日: 2019-06-01), 10-K (報告日: 2019-03-02), 10-Q (報告日: 2018-12-01), 10-Q (報告日: 2018-09-01), 10-Q (報告日: 2018-06-02), 10-K (報告日: 2018-03-03), 10-Q (報告日: 2017-11-25), 10-Q (報告日: 2017-08-26), 10-Q (報告日: 2017-05-27), 10-K (報告日: 2017-02-25), 10-Q (報告日: 2016-11-26), 10-Q (報告日: 2016-08-27), 10-Q (報告日: 2016-05-28).
- 全体的な資産構成の変動傾向
- 調査期間を通じて、総資産に占める流動資産の割合は圧倒的に高く維持されており、通常は50%以上を占めていることから、同社は短期的な資産流動性の確保に重きを置いていると推察される。一方で、固定資産の割合は約40%台から始まり、後半にかけて増加傾向にあり、特に2022年以降には58%近辺に達している。これにより、長期的な資産の比率が増加し、固定資産の厚みの強化を図っている可能性が示唆される。
- キャッシュと短期投資証券の動向
- 現金および現金同等物の割合は、2016年の8.5%前後から、2020年には20%超えに上昇し、2022年には一時的に2%台まで下落している。特に2020年にはCOVID-19パンデミックの影響により、大きく増加した可能性が伺える。同様に短期投資証券も時折変動しながら、2020年前後に大幅に増加しており、資金の積み増しやキャッシュ管理の強化が図られたと考えられる。
- 商品在庫と流動資産の推移
- 商品在庫の割合は2016年から2022年まで、概ね30%台から35%台の範囲で安定を見せているが、2020年頃には26%台まで低下していることから、在庫の効率化や販売戦略の変更があった可能性がある。流動資産の割合は一般的に50%台を維持し、特に2018年には約56%に達し、安定的な資金調達および柔軟な運用が行われていることが示唆される。
- 有形固定資産とオペレーティングリース資産の動向
- 有形固定資産は全般的に約20%から25%の範囲で推移しており、特に2022年には24%以上に達していることから、店舗や設備の資産投資が継続的に行われていることがわかる。オペレーティングリース資産は、2018年以降に増加し、2022年には約30%以上を占めていることから、リース資産の増加がライトな所有からリースによる資産運用へシフトした動きが読み取れる。
- その他の資産と資産の質
- その他の資産は約4%から7%の範囲で推移し、一定の比率を保っているが、2019年頃に比べて、2022年には約3%前後に縮小している。一方、「好意」の資産は一時的に高い比率(約10%前後)を示すが、その後に減少し、資産の見積もりや評価方法の見直しの可能性を示唆している。全体として固定資産の比率が上昇しつつあることから、長期的な設備投資とリース資産の増加が、資産の質の変化を促していると解釈できる。
- 総括
- これらのデータから、同社は流動性の高さを維持しながらも、資産の質の改善を追求しており、固定資産とリース資産を中心とした長期資産の比率を増やしている傾向にある。コロナ禍に伴う資金管理の強化や資産構造の変化も見て取れ、今後の戦略としては、固定資産の効率的運用と流動性の維持が重要となる可能性があると考えられる。