損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-02-26), 10-K (報告日: 2021-02-27), 10-K (報告日: 2020-02-29), 10-K (報告日: 2019-03-02), 10-K (報告日: 2018-03-03), 10-K (報告日: 2017-02-25).
- 売り上げ高の推移
- 売り上げ高は2017年から2022年にかけて全体的に減少傾向にある。特に2020年以降には顕著な低下が見られ、2022年の売り上げは2017年に比べて約3分の2に縮小している。これは市場環境の変化や競争の激化、または企業の事業展開の見直しによる影響と考えられる。
- 売上原価と粗利益
- 売上原価は増加傾向にあり、売り上げの減少とともに高い割合で増加していることから、利益率の圧迫が懸念される。これにより粗利益も減少しており、2022年には2017年と比較して大きく縮小している。これらの変動は原価管理の課題および売上高の減少による収益性への悪影響を示している。
- 販売費及び一般管理費(SG&A)
- SG&Aは概ね一定範囲内で推移しつつ、減少傾向にある。2022年にはこの費用の削減努力が見られるが、一方で売上高の縮小とともに利益の圧迫要因となっている可能性がある。
- 営業利益と純損失
- 2017年には黒字を維持していたが、その後2019年までに赤字に転じ、2020年には営業損失が深刻化している。2021年および2022年も引き続き損失状態が継続しており、特に2020年の営業損失は大きなマイナス規模となっている。これは売上高の大幅低下とコスト構造の維持困難に起因していると考えられる。
- 利息費用と特別項目
- 支払利息は殆ど一定の範囲内に推移しており、高水準を維持している。減損やリストラクチャリング、事業売却損などの特別項目も一部記録されているが、全体としては大きな変動はなく、特定の例外を除いて財務の負担は継続している。
- 税引前利益と純利益
- 税引前利益は2017年のプラスから2020年には大幅赤字へと転じ、2021年と2022年には損失額が拡大している。特に2020年以降の純損失の拡大は、企業の収益性の悪化と継続的な経営課題を反映している。2022年の純損失は約5.6億ドルに達し、財務状態の厳しさを示している。
- 一時的な税効果と純利益の動向
- 所得税の給付や控除により、税引後利益は変動している。税効果を除いた純利益を見ると、2019年から2022年までの間に著しい赤字拡大が継続しており、経営改善に向けた取り組みの必要性が高まっている。全体としては、売上・利益ともに著しい縮小と赤字拡大の傾向にある。