貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 現金および現金同等物
- 2018年から2022年にかけて、現金および現金同等物の総資産に占める割合は大きく変動している。2018年に59.34%と高い割合を占めていたが、その後急激に減少し、2019年には18.63%、2020年には19.06%となった。2021年には21.64%へ回復したものの、2022年には再び11.91%に減少しており、流動性の確保に変化が見られる。
- 短期有価証券
- 短期有価証券の割合は、2018年の12.97%から2019年と2020年に大きく上昇し、45.39%および44.05%を記録した。その後、2021年と2022年にはやや縮小し、34.51%および33.64%となっている。これにより、短期投資の比重が高まった期間は2019年と2020年であり、その後の調整と考えられる。
- 売掛金、純額
- 売掛金の割合は比較的安定して推移し、2018年には11.83%、2022年には13.23%となっている。2020年に一時的に9.99%と低下したが、全体としては一定範囲内で推移している。
- 在庫
- 在庫の割合は、2020年に5.47%とピークに達した後、2022年には5.69%とやや増加している。2021年にはそれよりやや低下していることから、在庫管理の変化が見受けられる。
- 前払い費用およびプリペイド在庫
- 2021年以降に記録された前払い費用やプリペイド在庫の割合は、均衡しているものの、全体的には比較的小さな割合で推移しており、流動性の一部として考えられる。
- 法人税債権
- 2022年に0.72%と新たに登場し、それ以前はほとんど記録されていなかったため、税金関連資産の増加が見られる。
- その他の流動資産
- 2020年まではほぼ一定範囲内(約0.56〜1.25%)で推移し、2022年には3.57%と比較的高い割合を示している。流動資産の多様化が進んでいる可能性がある。
- 流動資産の割合
- 全体としては、2018年の88.7%から2022年の68.05%まで継続的に減少しており、短期資産の比重が相対的に縮小していることを示している。これにより、資産構成の長期化や資産の質の変化が示唆される。
- 有形固定資産(ネット)
- 2018年の9.56%から2022年には19.58%に増加している。特に2020年以降の上昇が顕著であり、設備投資や資産の物理的拡充に重点が置かれている可能性がある。
- オペレーティングリース使用権資産
- 2020年以降に対応する値が示されており、2020年には2.17%、2021年には1.81%、2022年には1.48%となっている。これにより、リース契約の会計処理の変化を反映していると考えられる。
- 無形資産、ネットおよび好意
- 無形資産の割合は、2021年に0.65%から3.21%へと大きく増加している。一方、好意は全期間を通じて低い割合で推移し、全体の資産構成の中で大きな変動は見られない。
- 繰延税金資産
- 2020年以降に増加傾向を示しており、2022年には6.33%を占めている。税務上の繰延資産の増加や税金計画に関わる変化が示唆される。
- 固定資産の割合
- 2020年に20.18%、2021年に24.25%、2022年には31.95%と増加傾向が継続しており、長期資産の比重が高まっていることを反映している。総じて資産構成の質的変化を示している。