収益率の分析
収益率は、企業がそのリソース(資産)から収益性の高い売上を生み出す能力を測定します。
収益率(サマリー)
DexCom Inc.、収益率
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 売上総利益率の推移
- 売上総利益率は2018年から2021年にかけて堅調に上昇し、2021年には68.63%まで達した。その後2022年にやや低下したものの、概ね高い水準を維持していることから、収益性の改善傾向が見られる。
- 営業利益率の動き
- 2020年までは著しい改善が観察され、2020年には15.54%に達しているが、その後2021年には再び縮小し、10.86%となった。2022年には13.44%に回復し、収益性の改善と安定化の兆しが見て取れる。全体としては、変動があるが、一定の収益性向上が図られている。
- 純利益率の傾向
- 純利益率は2018年にはマイナスであったが、2019年に黒字化し、その後2020年には25.62%と顕著な改善を示した。2021年には再び低下し6.32%となったが、2022年には11.73%まで回復しており、全体としては利益性の向上と変動を繰り返していることが分かる。
- 自己資本利益率（ROE）の傾向
- ROEは2018年にマイナスだったものの、2019年にプラスに転じ、その後2020年には27.02%と高い水準に達した。2021年には再び低下し6.87%となったが、2022年には16.01%に回復し、株主資本の効率的な運用が部分的に改善されていることを示唆している。
- 総資産利益率（ROA）の動き
- ROAも2018年にはマイナスであったが、2019年には上昇を示し、2020年には11.5%まで増加した。その後2021年に低下したものの、2022年には6.33%に回復しており、資産効率の改善とともに、収益性の回復傾向が見られる。
売上高利益率
投資収益率
売上総利益率
DexCom Inc.、売上総利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | 2019/12/31 | 2018/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | ||||||
| 粗利 | 1,883,100) | 1,680,500) | 1,280,100) | 931,500) | 663,900) | |
| 収入 | 2,909,800) | 2,448,500) | 1,926,700) | 1,476,000) | 1,031,600) | |
| 収益率 | ||||||
| 売上総利益率1 | 64.72% | 68.63% | 66.44% | 63.11% | 64.36% | |
| ベンチマーク | ||||||
| 売上総利益率競合 他社2 | ||||||
| Abbott Laboratories | 51.54% | 52.21% | 50.49% | — | — | |
| Elevance Health Inc. | 16.79% | 17.09% | 19.71% | — | — | |
| Intuitive Surgical Inc. | 67.44% | 69.32% | 65.65% | — | — | |
| Medtronic PLC | 67.98% | 65.19% | 67.41% | — | — | |
| UnitedHealth Group Inc. | 24.09% | 23.60% | 25.62% | — | — | |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
1 2022 計算
売上総利益率 = 100 × 粗利 ÷ 収入
= 100 × 1,883,100 ÷ 2,909,800 = 64.72%
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 総売上高の推移
- 2018年から2022年にかけて、売上高は継続的に増加している。特に、2020年から2022年にかけて著しい成長を示しており、同期間中において年間を通じて売上高が大幅に拡大していることが確認できる。
- 粗利益の推移
- 粗利益も売上高と連動して増加しており、2022年には約1,883百万ドルに達している。これにより、売上高増加に伴い、粗利益も持続的に拡大していることが示されている。
- 売上総利益率の動向
- 売上総利益率は、2018年から2022年までおおむね高い水準で推移しているが、2021年において68.63%と最大値を示したのち、2022年にはやや低下し64.72%となった。この変動は、売上構成やコスト構造の変化を反映している可能性がある。
- 総合評価
- 全体として収益と利益の両面で堅調な成長が見られ、売上高・粗利益とも過去数年間にわたり着実に増加している。売上総利益率は高水準を維持しながらも若干の変動を見せており、収益性の安定性と効率性の維持に注力していると考えられる。今後も売上高と粗利益の継続的な拡大が期待される一方で、利益率の変動要因に注意を払う必要があると考えられる。
営業利益率
DexCom Inc.、営業利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | 2019/12/31 | 2018/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | ||||||
| 営業利益(損失) | 391,200) | 265,800) | 299,500) | 142,300) | (186,300) | |
| 収入 | 2,909,800) | 2,448,500) | 1,926,700) | 1,476,000) | 1,031,600) | |
| 収益率 | ||||||
| 営業利益率1 | 13.44% | 10.86% | 15.54% | 9.64% | -18.06% | |
| ベンチマーク | ||||||
| 営業利益率競合 他社2 | ||||||
| Abbott Laboratories | 19.16% | 19.56% | 15.48% | — | — | |
| Elevance Health Inc. | 4.94% | 5.15% | 4.97% | — | — | |
| Intuitive Surgical Inc. | 25.35% | 31.89% | 24.09% | — | — | |
| Medtronic PLC | 18.15% | 14.89% | 16.57% | — | — | |
| UnitedHealth Group Inc. | 8.83% | 8.40% | 8.76% | — | — | |
| 営業利益率セクター | ||||||
| ヘルスケア機器&サービス | 9.26% | 9.13% | 8.91% | — | — | |
| 営業利益率産業 | ||||||
| 医療 | 18.74% | 18.04% | 13.65% | — | — | |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
1 2022 計算
営業利益率 = 100 × 営業利益(損失) ÷ 収入
= 100 × 391,200 ÷ 2,909,800 = 13.44%
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 収入の推移
- 2018年から2022年にかけて、収入は着実に増加しており、年間を通じて成長傾向を示している。特に2020年以降の増加率が高く、2022年には約2,909,800千米ドルに達している。この期間において、市場拡大と収益性の向上が明らかである。
- 営業利益（損失）の変動
- 2018年には大きな営業損失を計上したものの、その後赤字幅は縮小し、2019年には黒字化に成功している。2020年には利益が急激に増加し、その後も持続的に増加を続け、2022年には約391,200千米ドルに達している。これにより、営業活動の効率化と収益性の改善が進んだと推測される。
- 営業利益率の変動
- 営業利益率は2018年にマイナス18.06％と低迷していたが、2019年に9.64％に改善、その後2020年に15.54％まで上昇し、その後も10％台後半で推移している。これらの動きは収益増加と利益率改善の両面から企業の収益性が向上していることを示しているが、一方で2022年の営業利益率は13.44％と安定性も見られる。全体として収益性の持続的な向上が実現されている。
純利益率
DexCom Inc.、純利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | 2019/12/31 | 2018/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | ||||||
| 当期純利益(損失) | 341,200) | 154,700) | 493,600) | 101,100) | (127,100) | |
| 収入 | 2,909,800) | 2,448,500) | 1,926,700) | 1,476,000) | 1,031,600) | |
| 収益率 | ||||||
| 純利益率1 | 11.73% | 6.32% | 25.62% | 6.85% | -12.32% | |
| ベンチマーク | ||||||
| 純利益率競合 他社2 | ||||||
| Abbott Laboratories | 15.88% | 16.42% | 12.99% | — | — | |
| Elevance Health Inc. | 3.87% | 4.46% | 3.78% | — | — | |
| Intuitive Surgical Inc. | 21.25% | 29.85% | 24.33% | — | — | |
| Medtronic PLC | 15.90% | 11.97% | 16.56% | — | — | |
| UnitedHealth Group Inc. | 6.25% | 6.06% | 6.03% | — | — | |
| 純利益率セクター | ||||||
| ヘルスケア機器&サービス | 7.05% | 7.14% | 6.82% | — | — | |
| 純利益率産業 | ||||||
| 医療 | 14.65% | 15.24% | 10.27% | — | — | |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
1 2022 計算
純利益率 = 100 × 当期純利益(損失) ÷ 収入
= 100 × 341,200 ÷ 2,909,800 = 11.73%
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- 売上高の推移
- 同社の売上高は2018年から2022年にかけて着実に増加している。具体的には、2018年の約10億ドルから2022年には約29億ドルへと、ほぼ3倍に拡大している。これは事業が拡大し、新規市場や販売数の増加による収益向上が示唆される。
- 純利益の動向
- 当期純利益は、2018年に赤字（-1億2710万ドル）を計上していたが、その後2019年には黒字（1億1100万ドル）に転じている。2020年には約4億9360万ドルと大きく増加し、2021年は約1億5470万ドル、2022年には約3億4120万ドルへと推移している。特に2020年の利益拡大は、売上の増加とコスト管理の改善が寄与したと考えられる。2022年の純利益も前年度に比べて大きく増加している。
- 利益率の変化
- 純利益率は、2018年の-12.32%から2020年に25.62%へと飛躍的に改善している。この期間中、収益性の向上が顕著に表れている。一方、2021年には6.32%へと低下しているものの、2022年には11.73%に回復している。これらの変動は、営業コストや研究開発費、販売管理費の変動に起因する可能性があるが、全体的には高収益性を維持していると理解できる。
- 総括的な見解
- 総じてみると、当該期間において同社は売上高、純利益ともに着実な成長を遂げている。特に2020年には利益面で顕著な改善が見られ、その後の年度でも一定の収益性を維持していることから、事業戦略が成功している可能性が高い。売上の拡大とともに収益性の向上も実現しており、今後も継続的な成長が期待できる状況であると考えられる。
自己資本利益率 (ROE)
DexCom Inc.、 ROE計算、ベンチマークとの比較
| 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | 2019/12/31 | 2018/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | ||||||
| 当期純利益(損失) | 341,200) | 154,700) | 493,600) | 101,100) | (127,100) | |
| 株主資本 | 2,131,800) | 2,251,500) | 1,826,500) | 882,600) | 663,300) | |
| 収益率 | ||||||
| ROE1 | 16.01% | 6.87% | 27.02% | 11.45% | -19.16% | |
| ベンチマーク | ||||||
| ROE競合 他社2 | ||||||
| Abbott Laboratories | 18.90% | 19.75% | 13.71% | — | — | |
| Elevance Health Inc. | 16.59% | 16.93% | 13.77% | — | — | |
| Intuitive Surgical Inc. | 11.98% | 14.32% | 10.90% | — | — | |
| Medtronic PLC | 9.59% | 7.01% | 9.44% | — | — | |
| UnitedHealth Group Inc. | 25.87% | 24.09% | 23.52% | — | — | |
| ROEセクター | ||||||
| ヘルスケア機器&サービス | 18.40% | 17.28% | 15.80% | — | — | |
| ROE産業 | ||||||
| 医療 | 24.82% | 25.44% | 16.70% | — | — | |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
1 2022 計算
ROE = 100 × 当期純利益(損失) ÷ 株主資本
= 100 × 341,200 ÷ 2,131,800 = 16.01%
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 当期純利益の推移
- 2018年には純損失を計上していたが、それ以降は黒字に転じ、2020年には約4億9,360万ドルの純利益を達成している。2021年と2022年には増加傾向が見られ、特に2022年には約3億4,120万ドルの純利益と大きく改善している。
- 株主資本の推移
- 株主資本は2018年から2019年にかけて大きく増加し、その後も2020年と2021年にかけて大幅に増加した。ただし、2022年には若干の減少が見られるも、依然として高水準を維持している。これにより、資産価値の拡大と財務の安定性を示していると考えられる。
- ROE（自己資本利益率）の動向
- 2018年にはマイナスの数値を示し、収益性が低下していたことが示唆される。2019年以降は回復基調にあり、2020年には27.02％と高い利益率を示している。2021年に一時低下したが、2022年には再び16.01％と堅調な収益性を維持している。これは、収益性の改善と効率的な資本運用を反映していると考えられる。
総資産利益率 (ROA)
DexCom Inc.、 ROA計算、ベンチマークとの比較
| 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | 2019/12/31 | 2018/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (千米ドル) | ||||||
| 当期純利益(損失) | 341,200) | 154,700) | 493,600) | 101,100) | (127,100) | |
| 総資産 | 5,391,700) | 4,863,600) | 4,290,500) | 2,395,000) | 1,916,000) | |
| 収益率 | ||||||
| ROA1 | 6.33% | 3.18% | 11.50% | 4.22% | -6.63% | |
| ベンチマーク | ||||||
| ROA競合 他社2 | ||||||
| Abbott Laboratories | 9.31% | 9.40% | 6.20% | — | — | |
| Elevance Health Inc. | 5.86% | 6.26% | 5.28% | — | — | |
| Intuitive Surgical Inc. | 10.19% | 12.58% | 9.50% | — | — | |
| Medtronic PLC | 5.54% | 3.87% | 5.28% | — | — | |
| UnitedHealth Group Inc. | 8.19% | 8.15% | 7.81% | — | — | |
| ROAセクター | ||||||
| ヘルスケア機器&サービス | 7.49% | 7.28% | 6.62% | — | — | |
| ROA産業 | ||||||
| 医療 | 9.66% | 9.46% | 5.81% | — | — | |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
1 2022 計算
ROA = 100 × 当期純利益(損失) ÷ 総資産
= 100 × 341,200 ÷ 5,391,700 = 6.33%
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 年間純利益の推移について
- 2018年には損失を計上していたが、その後、2019年に黒字へと転じ、2020年には著しい増益を示した。特に2020年の純利益は約493.6百万ドルと前年と比較して約4.9倍に拡大している。2021年以降は利益水準を維持しつつも、2022年にはさらに増加し、利益額は約341.2百万ドルとなった。これらの推移からは、収益性において大きな改善と成長を示していることが読み取れる。
- 総資産の変化について
- 総資産は年度を追うごとに増加しており、2018年の約1.92億ドルから2022年には約5.39億ドルに拡大している。この増加は、資産規模の拡大を示しており、事業規模や資産基盤の拡大に伴う財務の拡大を示唆している。
- ROA（総資産利益率）の動向について
- ROAの推移は、2018年の-6.63%から2020年の11.5%へと大きく改善し、黒字化とともに収益性が向上していることを示している。2021年には一時的に低下して3.18%まで落ちたが、2022年には再び6.33%に上昇し、総資産に対する利益率の回復と、効率的な資産運用がなされていることが示されている。総じて、企業の収益性と資産活用の効率性は改善傾向にあるといえる。