貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31).
- 債務構造の推移
- 買掛金、未払いの法人税、および未払費用を含む流動負債は、全期間を通じて相対的に安定して推移していることが観察される。ただし、2023年以降においては、買掛金や未払費用の割合がわずかに増加傾向にある一方で、未払い法人税は比較的低い水準に留まっている。非流動負債の割合は2020年以降上昇し、2023年度には20%以上に達しており、長期借入金の割合も同様に増加している。これにより、長期的な資金調達に依存度が高まっている傾向が示唆される。
- 負債の財務比率と構成
- 総負債比率は2020年以降、やや増加の傾向を見せており、2023年度には約35%となっている。特に長期借入金の割合が上昇しており、資本構成の変化を反映している。繰延収益とその他の負債も増減を繰り返しながら、負債の中で一定の役割を担っている。短期負債と長期負債の相対的な比率の変動により、流動性管理の重要性が示唆される。特に、流動負債の増加は短期的資金負担を拡大させる可能性がある。
- 株主資本の動向
- 株主資本は、2019年から2020年にかけて増加し、その後はやや平坦化した後、2021年度以降に再び上昇傾向を示している。2023年度には約66%程度の構成比となっており、累計利益の増加とともに自己資本の拡大が進んでいることが明らかだ。追加資本金も安定しており、企業の資本体制の堅牢性を示している。ただし、その他包括損失が負の値を示しており、一定のリスク要因を内包している可能性も考えられる。
- 資本効率と財務健全性
- 総負債比率の適度な上昇とともに、株主資本の割合も高水準を維持しており、財務の堅牢性は保たれていると判断できる。累計利益は継続的に増加しており、収益性の向上に寄与していると考えられる。一方、負債比率の増加傾向は、資金調達の効率化を促す一方で、リスク増大にも留意すべきである。総じて、財務体質は堅実な範囲内に留まっていると評価できる。
- その他の指標の動向
- 繰延収益とその他包括損失は、負債比率の変動とともに変動しており、資産負債の質の変動を反映していることが推察される。流動比率や短期比率の増減は、短期資金繰りの状況に影響を与え、経営の柔軟性に関係しているとみられる。特に、2023年度のデータは全体として堅調な財務状態を示しつつも、負債依存度の上昇には注意が必要と考えられる。