貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 負債の傾向
- 総負債比率は、2020年3月期の約13.76%から2022年9月期に最多の14.35%に上昇し、その後2023年以降は徐々に低下傾向がみられる。特に流動負債は2022年において比率が10%以上に増加したが、その後は8%台に戻る。長期負債比率は概ね一定範囲内(約2.2%〜4.2%)で推移し、全体の負債比率も2023年にかけてやや低下し、負債構造は安定していると考えられる。
- 資本構成の変動
- 株主資本の構成要素については、追加資本金が全期間を通じて大きな割合を占め、2020年3月期の約59.92%から2024年12月期の約50.77%にまで減少している。一方、剰余金は同期間にわたり増加を続け、2024年12月期には約37.72%に達し、企業の自己資本蓄積が進行していることを示している。全体として、自己資本比率は高水準(87%〜88%台)を維持し、財務の安定性が保持されている。
- 収益性と資本効率
- 剰余金の増加とともに、株主資本総額も堅調に推移しており、これが企業の持続的な収益性向上や株主価値の増大に寄与している可能性を示唆している。負債比率が低めで資本構成が堅牢なため、財務レバレッジのリスクは限定的と考えられる。
- その他のポイント
- 未払報酬・福利厚生およびその他の未払負債比率は一時的に増加した局面もみられるが、全体としては一定範囲内にとどまる。コロナ禍や経済環境の変動に伴う一時的な変化とみなせる。また、非支配株主持分比率も安定しており、グループの資本構造は概ね安定していると判断できる。
- 総括
- 全体的に見て、負債比率は比較的低位で推移し、自己資本比率は高い水準を維持していることから、財務の健全性は良好であると評価される。資本構成も堅実に推移し、剰余金の増加により自己資本が拡大していることも、長期的な事業の安定性に寄与しているといえる。負債と資本のバランスは安定的であり、今後の財務の持続可能性は高いと考えられる。