貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 資産・負債構造の変化
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2020年から2025年にかけて、総負債比率は概ね安定しており、60%をやや下回る水準で推移している。特に負債比率の中で、流動負債の割合は全期間を通じて約32-40%に集中し、総負債のうち長期借入金の比率は約20-25%と比較的安定している。一方、自己資本を示す株主資本比率は約34-39%の範囲内で推移し、財務の安定性が維持されている。
負債の中で短期借入金は2020年にはほとんど存在しなかったが、2024年には約0.2%まで増加し、その後2025年には0.3%近くに増加している。長期借入金については、2020年の割合が約23.06%だったのに対し、2024年には約23.11%、2025年には約23.11%とほぼ横ばいで推移している。
- 負債項目の傾向
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医療費請求の支払の割合は2020年第1四半期に12.02%だったが、2022年第2四半期に15.00%まで増加し、その後やや低下する傾向を示しつつも、13%台を維持している。その他の保険契約者の責任は2021年後半から増加傾向を示し、2022年第1四半期にピークの約5.77%を記録した後、2023年を通じてやや縮小している。
不労所得の割合は2020年には約1.1%前後で変動し、例外として2022年第2四半期の3.59%に突出したが、その後は1-2%の範囲に戻っている。これは一時的な要因によるものである可能性がある。
買掛金および未払費用はおおむね5-6%の範囲内で推移し、2022年第2四半期に一時的に5.46%まで増加したが、その後は安定している。流動負債の割合は四半期を追うごとに若干増減を見せつつも、概ね35%前後に集中し、資本構造の安定を示している。
- 収益性・資本の動向
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補助的な資本は2020年から2025年にかけて年々増加傾向にあり、追加資本金の割合は約11.3%から7.3%へ縮小しているが、剰余金は引き続き約28-30%の範囲内で高い水準を維持している。これは、累積利益の蓄積が資本の安定に寄与していることを示唆している。
その他の包括利益累計額は、2020年から2025年にかけてややネガティブな値から改善しつつも、依然としてマイナス圏にあるが、-0.1%〜-2.7%と比較的小幅な変動にとどまっている。この変動は、市場や事業環境の影響を反映したものと考えられる。
- 総合的な見解
- 全体として、資産・負債の構造は安定しており、負債比率の変動は穏やかで推移している。財務安全性を示す自己資本比率は比較的高く、資本の質が維持されている。一方、短期負債の増加や一時的な利益指標の変動は注意を要するものの、全体的な財務基盤は堅実であると評価できる。