貸借対照表の構造:負債と株主資本
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Roper Technologies Inc.、連結貸借対照表の構造:負債・自己資本(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31).
- 負債構成の変動傾向
- 長期負債の割合は、2018年から2020年にかけて上昇傾向を示し、2020年には約35%に達した後、2021年以降は徐々に減少し、2023年では約22%に低下している。短期負債や流動負債も一部の期間で変動しているが、総負債比率はおおむね安定しているものの、長期負債比率の低下が確認でき、資本構成のシフトが進行している可能性が示唆される。
- 流動負債と短期負債の状況
- 流動負債の割合は、2018年に約14.5%だったのが、2020年には約13%に低下、以降は横ばいかやや増加しており、2023年でも約10%前後で推移している。一方、売却用流動負債や売却用保有負債はほとんど確認できない期間もあるが、2021年以降はやや増加する局面も見られる。総じて、短期負債比率は比較的低く、流動負債の負担は軽減傾向にあると考えられる。
- 株主資本の動向
- 株主資本比率は、2018年には約50.8%だったが、2021年以降に著しく増加し、2023年には約60%に到達している。剰余金の比率も同様に上昇し、資本充実が進んでいることを示す。追加資本金は年間を通じて安定した範囲内で推移しており、自己株式の比率は一定に近い水準を維持しつつわずかに増減している。
- 利益留保と資本の蓄積
- 剰余金の比率の増加は、当期純利益の蓄積が続いていることを反映しており、株主資本の安定および強化に寄与している。包括損失累計額は負の値を維持しているが、その絶対値は縮小傾向にあり、過去に比べて損失範囲が限定的になっていることも示唆される。
- 総括
- 全体的に見ると、負債構成は長期負債の割合が低下し、資本比率が上昇傾向を示し、財務の自己資本比率が改善している。流動性に関しても、流動負債比率は抑えられつつ安定しつつあり、財務の健全性が向上していると考えられる。今後もこの傾向が続く場合は、自己資本比率の上昇とともに財務基盤の強化が期待できる。