損益計算書の構造
四半期データ
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Apache Corp.、連結損益計算書の構成(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-30), 10-Q (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-Q (報告日: 2014-09-30), 10-Q (報告日: 2014-06-30), 10-Q (報告日: 2014-03-31), 10-K (報告日: 2013-12-31), 10-Q (報告日: 2013-09-30), 10-Q (報告日: 2013-06-30), 10-Q (報告日: 2013-03-31), 10-K (報告日: 2012-12-31), 10-Q (報告日: 2012-09-30), 10-Q (報告日: 2012-06-30), 10-Q (報告日: 2012-03-31), 10-K (報告日: 2011-12-31), 10-Q (報告日: 2011-09-30), 10-Q (報告日: 2011-06-30), 10-Q (報告日: 2011-03-31).
- 収益構成の推移
- 石油収入は、2011年第1四半期から2016年第2四半期にかけて比較的安定して推移していたが、2014年以降に減少傾向を示し、特に2015年と2016年には著しい減少がみられる。一方で、ガス収入は2013年後半から増加に転じているものの、その割合は全体の収入に占める比率は比較的小幅に推移している。天然ガス液の収益は非常に低い水準で推移し、2014年以降は特に縮小している。
- コスト構造と利益率
- リース運営費や収益コストは2011年から2014年にかけて安定しているが、2015年以降に急激に増加している。特にリース運営費は2015年第3四半期から大幅な増加を見せ、収益に対する負担が拡大している。これにより、粗利益率は2011年には約82％前後から、2015年以降は約60％前後に低下し、収益構造の悪化を示唆している。
- 営業利益と純利益の動向
- 営業利益は2011年には概ね安定し、50％近い利益率を維持していたが、2014年以降には急激な低下が見られ、2015年以降は赤字に転落している。特に2015年の第3・4四半期には大幅な損失を計上し、2016年にはさらなる損失規模が拡大している。純利益もこれに伴って類似の動きを示しており、非支配持分を含めた純損失の増大とともに株主に帰属する純利益も大きく減少している。
- 資産と負債の状況
- 資産除去債務の増加は2011年から2016年にかけて一定の増加傾向を示すが、その増加速度は資料期間中一定ではなく、2014年以降に顕著に加速している。減価償却は収益とともに増加し、資産の償却負担が高まっている。資産や負債の総額に関する直接的な数値は示されていないが、収益の低迷とコストの増大に伴い財務の圧迫が推測される。
- その他の収益・費用項目
- 税金費用は2012年以降変動がありつつも、比較的安定して推移しているが、2016年には再び増加傾向を示している。トランザクションや再編成費用は一部の四半期だけ記録されており、特別損失や売却損失も不定期に発生している。デリバティブやその他の要因による損益は、全体的に小規模であるが、一部四半期で大きな損失や利益をもたらしている。
- 当期純利益の総合評価
- 全体として、2011年から2014年までは比較的安定した収益性を有していたが、2015年以降、21年当時には大きな損失に転じている。特に2015年第3・4四半期から2016年にかけては、資産価格の下落や収益減少に伴い、非支配持分および株主に帰属する純損失が大きく膨らんでいることが読み取れる。これにより、財務状況の悪化と収益基盤の脆弱化が示唆される。
- その他の注記事項
- 探検費用や石油・ガスの特性資産、設備の減価償却費用の増加が利益への圧力となっており、これらのコストの増加が収益減少に寄与している可能性が高い。資産除去債務の増加も財務負担の一因と考えられる。特に、資産の特性や設備の償却負担の増加は長期的な資本の圧迫を示している。