損益計算書の構造
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Apache Corp.、連結損益計算書の構成
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-K (報告日: 2013-12-31), 10-K (報告日: 2012-12-31), 10-K (報告日: 2011-12-31).
- 全体的な収入構成の変動
- 石油収入の割合は、2011年から2013年にかけて着実に増加し、約75%から78%以上に上昇している。一方、ガス収入は同期間に低下傾向を示し、2013年以降は約18%付近で横ばいとなっている。天然ガス液の収益は、やや増加する傾向が見られるものの、全体としては比較的小さな割合を占めている。
- コスト構造の変化と利益率の推移
- リース運営費や収益コストは、各期間ともに増加傾向を示し、特に2015年には大きく増加している。これによって粗利益の割合は、2011年の約82.7%から2015年には約67.7%に減少している。営業利益は、2011年には約49%の割合で堅調だったが、その後減少し、2014年では負の値に転じ、最終的には大きな損失を出していることが認められる。
- 収益性とコストの増加
- 特に2015年には、損失源の一つとして「余分な」項目や「石油・ガスの特性と設備」が大きく悪化し、コスト側が収益を大きく上回っていることが示されている。また、減価償却費の比率も高まり、企業の収益性に負の影響を与えている。営業利益の減少とともに、当期純利益も大幅に悪化し、2014年までは黒字だったものが2015年には大規模な損失に転じている。
- 税金と純利益の変動
- 所得税の割合は、2011年にはマイナスで税負担が軽減されていたが、2015年には85%超の割合に大幅に増加している。これにより、最終的な純利益は大きく悪化し、2015年の当期純利益は赤字へと転じている。特に非支配持分に帰属する純損失も拡大し、株主への帰属利益は著しく低下している。
- 財務活動とその他の要因
- 支払利息や資金調達費用は継続的に増加し、財務コストの負担が重くなっている。デリバティブ商品関連の損失やその他の収益も変動しており、2014年に一時利益が出たものの、全体的には損失が増加傾向にある。資産除去債務や設備の減価償却費も増加し、資産の圧縮とともに企業の財務状況に負の影響を与えている。
- 結論
- 過去数年間にわたり、収益構成は石油依存度が高い状態を維持しつつも、コストの増加と資産の償却、固定コストの増大が収益性を圧迫している。特に2014年以降の利益率の悪化と損失拡大が目立ち、財務の健全性や利益の持続性に対する懸念が浮上している。今後はコスト管理や非コア資産の見直し、収益多様化の検討が必要と考えられる。