貸借対照表:負債と株主資本
四半期データ
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-K (報告日: 2017-12-31), 10-Q (報告日: 2017-09-30), 10-Q (報告日: 2017-06-30), 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-K (報告日: 2016-12-31), 10-Q (報告日: 2016-09-30), 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-30), 10-Q (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31).
- 負債の傾向と構造
- 短期借入金およびファイナンスリース債務は、2015年の水準から一時的に減少した後、2017年にかけて大きく増加し、その後再び縮小しています。特に2017年3月期と2018年3月期にはピークを迎え、その後の減少傾向が見られる。一方、長期借入金は2015年から2018年にかけて増加し続け、2018年以降は若干の縮小を示すものの、依然として高水準を維持しています。総負債に関しては全体的に増加傾向があり、特に2017年期から2018年期にかけて大きく増加している。負債の一層の内訳を見ると、流動負債は一時的に増加した後、2018年にかけて再び増加し、全体の負債に対して支配的な比率を占めている。これに対して、非流動負債も全体の負債増加とともに増加を続けており、特に長期借入金や年金費用、その他の非流動債務の増加が顕著である。負債構造の変化からは、短期負債の増減に比べて長期負債の増加が安定しており、資金調達の長期化が進んでいると考えられる。
- 自己資本の推移と業績の変動
- 株主資本は2015年から2017年にかけて堅調な成長を示し、その後の2018年から2019年にかけては若干の減少を経験している。利益剰余金も同様に、2015年から2017年にかけて増加傾向にあり、特に2017年にピークを迎えた後、2018年から2019年にかけて減少に転じている。この期間の純資産の減少は、主に負のその他包括損失と連動しており、特に2018年に負の変動が大きいことから、評価損やその他の包括損失の影響が顕著であったと推察される。一方、自己資本比率や総資本の増加により、資本の積み増しは継続して行われているが、利益の減少や評価損の拡大により、純資産の水準は2018年から2019年にかけて下押し圧力を受けている。また、追加資本金には大きな変動は見られないものの、自己資本の構成比や利益剰余金の推移から、自己資本の健全性と企業の財務安定性に注意を要する局面も存在している。
- その他の財務指標とリスク分析
- 未払法人税や繰延税金負債は変動があるものの、特に法人税の未払いは2017年にピークを迎えて以降、減少傾向にある。流動負債は全体として増加し続けているため、短期的な支払い義務の圧迫が懸念される。一方、非支配持分や償還不能な非支配持分は一部増減はあるが、全体的に安定して推移している。総負債に占める非支配持分の比率の増減や負債の長期化により、資本構成の安定性と財務リスクの変化に注意が必要である。利益剰余金の減少や負のその他包括損失の拡大は、企業の収益性悪化と資本の圧縮を意味し、長期的な財務の健全性に影響を及ぼす可能性がある。