損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
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レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 売上高の推移
- 総売上高は2018年の7500百万米ドルから2022年の7528百万米ドルまで、一定の範囲内で変動しており、長期的には横ばいに近い傾向が見られる。ただし、2021年にピークの8803百万米ドルを記録し、その後2022年には若干減少している。個別の売上構成要素を見ると、ゲーム内収益、サブスクリプション収益、その他の収益が最も大きく、全売上高の約70%以上を占めている。特に、2021年には6492百万米ドルに達し、売上高に大きく寄与している。
- 製品販売の動向
- 製品販売の売上高は2018年の2255百万米ドルから2022年の1642百万米ドルまで減少しており、特に2022年には約27%の減少を示す。これは、デジタル配信やサブスクリプションモデルへの移行による従来型の製品販売の縮小を反映している可能性がある。
- コスト構造の変化
- 製品コストは一貫して減少傾向にあり、2022年には519百万米ドルに留まっている。ソフトウェアのロイヤリティと償却費用も全体的に減少しており、特定のコスト削減や効率化努力が示唆される。一方、ゲームの運営と配布コストは全期間を通じて増加し、2022年には1324百万米ドルとなり、売上高の伸び悩みやコスト増が利益率の圧迫要因となっている。
- 粗利益と営業利益の動向
- 粗利益は2018年の4983百万米ドルから2021年の6486百万米ドルに増加し、ピークを迎えたが、その後2022年には5306百万米ドルへ減少している。営業利益も2021年に3259百万米ドルと最大値を示し、その後2022年には1670百万米ドルへと落ち込んでいる。このような動きは、コスト増や売上高の減少による利益率の低下を反映していると考えられる。
- 純利益と財務の安定性
- 税引前当期純利益は2021年に3164百万米ドルを記録した後、2022年には1744百万米ドルへと減少している。純利益の減少には、売上高の減少とともに、所得税費用の増加も影響している。受取利息やその他の収益・費用は一貫性やプラスの動きを示しつつも、負債関連の支払利息も継続的に存在している。総じて、収益性は2021年のピーク後に低下しており、財務状況は一定の安定性を保っているものの、利益率の圧迫要因が存在している。
- コスト関連のその他の動き
- 製品開発費やセールス&マーケティング費用は2022年に増加の傾向を示しており、特に製品開発費は約42百万米ドル増加している。これは、新規タイトルやコンテンツの開発に積極的に投資している可能性を示唆している。リストラクチャリングや関連コストは一時的に増加した後、ほぼ横ばいとなり、経営改善策の一環としてコストコントロールが行われていることも示唆される。