包括利益計算書
包括利益とは、非所有者の源泉からの取引やその他のイベントや状況による、期間中の企業の資本(純資産)の変化です。これには、所有者による投資および所有者への分配に起因するものを除き、期間中の資本のすべての変動が含まれます。
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Adobe Inc.、連結包括利益計算書
百万米ドル
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-11-29), 10-K (報告日: 2023-12-01), 10-K (報告日: 2022-12-02), 10-K (報告日: 2021-12-03), 10-K (報告日: 2020-11-27), 10-K (報告日: 2019-11-29).
- 総売上高（手取り）の推移について
- 2019年から2024年までの期間で、手取りは全体的に増加傾向を示している。特に、2020年に大きく増加し、その後も堅調に推移していることから、同期間中の販売やサービス収益の拡大が見られる。2023年と2024年にはそれぞれ約5400百万米ドル、5600百万米ドルに達しており、規模の拡大が継続していると考えられる。
- 投資関連の未実現利益・損失の動向
- 売却可能有価証券の未実現利益は、2019年に29百万米ドルから2021年にマイナスの-8百万米ドルに減少した後、2022年に-39百万米ドルと大きく落ち込み、その後2023年に24百万米ドル、2024年に11百万米ドルと回復傾向を示している。売却可能有価証券からの純増も同様に変動しており、2022年の大幅なマイナス後に2023年以降回復基調にある。
- デリバティブ商品の未実現利益は、2019年はフラットであったが、2020年に大きくマイナスの-44百万米ドルを記録。その後、2021年には69百万米ドルに増加し、2022年に139百万米ドルにピークを迎えた後、2023年に再びマイナスの-12百万米ドルとなったが、2024年には89百万米ドルに回復している。デリバティブに関連する再分類調整も変動が激しいが、2024年には17百万米ドルへと増加している。
- ヘッジ商品の純増(減少)の変動
- ヘッジに指定されたデリバティブの純増も、2020年に-38百万米ドルとマイナスとなるなど変動が見られるが、2021年には89百万米ドルへと決定的に増加。2024年には106百万米ドルと高水準を維持しており、リスクヘッジにかかわる資産の増加が続いていると判断できる。
- 通貨換算調整とその他包括利益(損失)の動向
- 外貨換算調整は、2019年の-25百万米ドルから2020年の66百万米ドルまで大きく変動し、その後2021年-60百万米ドル、2022年-105百万米ドルとマイナス圧力を受けている。2023年には22百万米ドルに回復し、2024年には再び-33百万米ドルへと変動している。その他包括利益は、2021年の21百万米ドルから2022年には大きく-156百万米ドルになった後、2024年には84百万米ドルまで回復している。
- 包括利益の総額の推移
- 包括利益は、2019年の2912百万米ドルから2020年に5290百万米ドルと増加し、その後2021年に4843百万米ドル、2022年に4600百万米ドルとやや縮小しつつも安定して推移している。2023年と2024年にはそれぞれ5436百万米ドルと5644百万米ドルと、総合的な利益水準は高水準を維持していることが示されている。