DuPont de Nemours Inc. (NYSE:DD)

負債資本比率は、2016年3月31日の0.66から2016年12月31日の0.82まで上昇した後、2017年以降は一貫して低下傾向にあります。2019年12月31日には0.43となり、初期値と比較して大幅に減少しています。

総資本に対する負債比率も、負債資本比率と同様の傾向を示しています。2016年12月31日の0.45をピークに、その後は緩やかに低下し、2019年12月31日には0.30となっています。

負債総資産比率も、2016年から2019年にかけて一貫して低下しています。2016年3月31日の0.25から、2019年12月31日には0.25まで上昇し、全体としては安定した水準を維持しています。

財務レバレッジ比率は、2016年12月31日の3.06をピークに、その後は低下傾向にあります。2019年12月31日には1.69となり、初期値と比較して大幅に減少しています。この減少は、負債の減少または資本の増加を示唆しています。

インタレスト・カバレッジ・レシオは、2016年6月30日の12.04をピークに、その後は大幅に低下しています。2019年12月31日には0.29となり、利息支払い能力が著しく低下していることを示しています。この低下は、収益性の低下または利息費用の増加を示唆しています。

負債資本比率

2016年から2019年にかけて一貫して低下。

総資本に対する負債比率

負債資本比率と同様に、2016年をピークに低下傾向。

負債総資産比率

2016年から2019年にかけて一貫して低下。

財務レバレッジ比率

2016年をピークに低下傾向。負債の減少または資本の増加を示唆。

インタレスト・カバレッジ・レシオ

2016年をピークに大幅に低下。利息支払い能力の低下を示唆。

総負債は、2016年3月31日時点の16,976百万米ドルから、2016年6月30日には21,346百万米ドルへと増加しました。その後、2016年9月30日には21,292百万米ドル、2016年12月31日には21,363百万米ドルと、ほぼ横ばいの水準で推移しました。2017年3月31日には21,470百万米ドル、2017年6月30日には21,507百万米ドルと小幅な増加が見られましたが、2017年9月30日には36,901百万米ドルへと大幅に増加しました。その後、2017年12月31日には34,071百万米ドルへと減少しています。2018年を通じては、34,461百万米ドル、34,250百万米ドル、35,168百万米ドル、40,464百万米ドルと、緩やかな増加傾向を示しました。2019年に入ると、41,970百万米ドル、17,229百万米ドル、17,585百万米ドル、17,447百万米ドルと、大幅な減少傾向が見られます。

株主資本の合計は、2016年3月31日時点の25,599百万米ドルから、2016年6月30日には28,936百万米ドル、2016年9月30日には29,035百万米ドル、2016年12月31日には25,987百万米ドルと変動しました。2017年3月31日には27,060百万米ドル、2017年6月30日には28,421百万米ドルと増加し、2017年9月30日には102,946百万米ドルへと急増しました。その後、2017年12月31日には100,330百万米ドル、2018年3月31日には101,260百万米ドル、2018年6月30日には98,262百万米ドル、2018年12月31日には94,571百万米ドルと減少しました。2019年に入ると、92,444百万米ドル、42,006百万米ドル、41,344百万米ドル、40,987百万米ドルと、継続的な減少傾向を示しています。

負債資本比率

2016年3月31日時点では0.66であった負債資本比率は、2016年6月30日には0.74、2016年12月31日には0.82と上昇しました。2017年9月30日には0.36と大幅に低下しましたが、その後は0.34から0.36の間で推移しました。2018年12月31日には0.43に上昇し、2019年を通じて0.41から0.43の間で変動しています。負債資本比率の変動は、総負債と株主資本の合計の変動に連動していることが示唆されます。

総負債の急増と株主資本の合計の急増が2017年9月30日に同時に発生している点に注目すべきです。これは、企業買収や大規模な資本調達などのイベントが起きた可能性を示唆しています。2019年以降、総負債と株主資本の合計はともに大幅に減少しており、これは、負債の返済や資産の売却、あるいは株主への配当などの要因が考えられます。

総負債は、2016年3月31日時点の16,976百万米ドルから、2017年9月30日には36,901百万米ドルまで増加しました。その後、2017年12月31日には34,071百万米ドルに減少し、2018年を通じて34,000百万米ドル台で推移しました。2019年には大幅な減少が見られ、2019年12月31日には17,447百万米ドルとなりました。

総資本金は、2016年3月31日時点の42,575百万米ドルから、2017年9月30日には139,847百万米ドルまで大幅に増加しました。その後、2018年を通じて132,000百万米ドルから136,000百万米ドル台で推移しました。2019年には大幅な減少が見られ、2019年12月31日には58,434百万米ドルとなりました。

総資本に対する負債比率

2016年には0.4前後で推移しましたが、2017年9月30日には0.26に低下しました。その後、2018年には0.25から0.26の間で変動し、2019年には0.29から0.3の間で推移しました。負債比率は、総負債の変動と総資本金の変動に影響を受け、全体的に低下傾向にあります。

総負債と総資本金の変動は、企業の財務構造に大きな影響を与えています。2017年に負債と資本金が大幅に増加した要因を分析することで、事業拡大、買収、またはその他の戦略的変更に関する洞察が得られる可能性があります。2019年の負債と資本金の減少は、資産売却、負債の返済、または資本の削減を示唆している可能性があります。負債比率の低下は、財務リスクの軽減を示唆している可能性がありますが、資本効率の低下も示唆している可能性があります。

総負債は、2016年3月31日時点の16,976百万米ドルから、2017年9月30日時点の36,901百万米ドルまで増加しました。その後、2019年12月31日には17,447百万米ドルまで減少しています。この期間中の最大値は2017年9月30日に記録され、最小値は2016年3月31日に記録されました。

総資産は、2016年3月31日時点の68,440百万米ドルから、2017年9月30日時点の198,527百万米ドルまで大幅に増加しました。その後、2019年12月31日には69,396百万米ドルまで減少しています。総資産の最大値は2017年9月30日に記録され、最小値は2016年3月31日に記録されました。

負債総資産比率

負債総資産比率は、2016年3月31日の0.25から、2019年6月30日と9月30日の0.25まで、緩やかな変動を示しています。2016年を通して、比率は0.25から0.27へとわずかに上昇しました。2017年には、0.18から0.19へと低下しました。2018年は0.18で安定しており、2019年には0.24、0.25と上昇しています。全体として、この比率は比較的安定しており、0.18から0.27の範囲内で推移しています。

総負債と総資産は、2017年9月30日を境に大きく変動しており、この時期に何らかの重要な事業活動、例えば大規模な買収や資産売却が行われた可能性が示唆されます。その後、2019年末にかけて両項目の数値は減少傾向にあります。負債総資産比率は、総負債と総資産の変動を反映し、2017年9月30日以降は低下傾向にありましたが、2019年には再び上昇しています。

総資産は、2016年3月31日時点の68440百万米ドルから、2017年9月30日時点の198527百万米ドルまで大幅に増加しました。その後、2018年12月31日時点の188030百万米ドルまで減少傾向にありましたが、2019年12月31日時点では69396百万米ドルまで大幅に減少しました。

株主資本の合計は、2016年3月31日時点の25599百万米ドルから、2017年9月30日時点の102946百万米ドルまで増加しました。その後、2018年12月31日時点の94571百万米ドルまで減少しましたが、2019年12月31日時点では40987百万米ドルまで大幅に減少しました。

財務レバレッジ比率

2016年3月31日時点の2.67から、2016年12月31日時点の3.06まで上昇しました。その後、2017年9月30日時点の1.93まで低下し、2018年12月31日時点の1.99まで若干の上昇が見られました。2019年12月31日時点では1.69となり、全体的に低下傾向にあります。

総資産の増加は、2017年9月30日までの期間に顕著であり、その後は減少傾向にあります。株主資本の合計も同様のパターンを示しており、2017年9月30日をピークとして減少しています。財務レバレッジ比率は、総資産と株主資本の合計の変動に影響を受け、全体的に低下傾向にあります。特に2019年12月31日時点では、総資産と株主資本の合計が大幅に減少しており、財務レバレッジ比率も低い水準にあります。

分析期間において、利息・税引前利益（EBIT）は変動を示しています。2016年3月期は366百万米ドルで、その後、2016年6月期に大幅に増加し3565百万米ドルとなりました。しかし、2016年9月期には1309百万米ドルへと減少し、2016年12月期には31百万米ドルと大幅な減少を見せています。2017年3月期には1347百万米ドルに回復しましたが、2017年6月期には2040百万米ドル、2017年9月期には1408百万米ドルと推移しました。2017年12月期には-2520百万米ドルとマイナスに転落し、2018年3月期には1892百万米ドル、2018年6月期には2728百万米ドルと再び増加しました。その後、2018年9月期には1217百万米ドル、2018年12月期には1160百万米ドルと減少傾向に転じ、2019年3月期には1234百万米ドル、2019年6月期には-783百万米ドルと再びマイナスに転落しました。2019年9月期には627百万米ドル、2019年12月期には-884百万米ドルと、不安定な推移が継続しています。

利息は、分析期間を通じて比較的安定していますが、緩やかな増加傾向が見られます。2016年3月期は201百万米ドル、2016年6月期は208百万米ドル、2016年9月期は220百万米ドル、2016年12月期は229百万米ドルでした。2017年3月期は219百万米ドル、2017年6月期は226百万米ドル、2017年9月期は283百万米ドル、2017年12月期は354百万米ドルと増加しました。2018年3月期は350百万米ドル、2018年6月期は360百万米ドル、2018年9月期は362百万米ドル、2018年12月期は432百万米ドルと増加傾向が続きました。2019年3月期は454百万米ドル、2019年6月期は165百万米ドル、2019年9月期は177百万米ドル、2019年12月期には-128百万米ドルと大きく変動しています。

インタレスト・カバレッジ・レシオは、EBITと利息の変動に連動して大きく変動しています。2016年3月期は9.71、2016年6月期は12.04、2016年9月期は11.08、2016年12月期は6.14でした。2017年3月期は7.14、2017年6月期は5.29、2017年9月期は5.04、2017年12月期は2.1と低下しました。2018年3月期は2.32、2018年6月期は2.6、2018年9月期は2.33、2018年12月期は4.65と改善しました。2019年3月期は3.94、2019年6月期は2、2019年9月期は1.82、2019年12月期は0.29と大幅に低下しています。特に2019年12月期の数値は、インタレスト・カバレッジ・レシオが著しく低いことを示唆しています。