貸借対照表:負債と株主資本
四半期データ

貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。

負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。

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Mosaic Co.、連結貸借対照表:負債および自己資本(四半期データ)

千米ドル

傾向とパターンの概観

全体的に、Mosaic Co.は2017年から2022年にかけて、負債および株主資本の両方において増加傾向を示している。負債面では、特に長期債務の満期部分や流動負債において顕著な増加が見られるほか、総負債も継続的に拡大している。

株主資本は、2017年の約9,620百万ドルから2022年には約11,751百万ドルに増加しており、資産総額や負債と比べて比較的安定した増加傾向にある。ただし、非支配持分法の項目は比較的小規模であるものの、一定の変動が観察され、負債と資本のバランスに変化が生じていることが示唆される。

負債の内訳と変動

短期借入金は、2017年第1四半期の124,100千米ドルから2020年第1四半期には1,008,200千米ドルへと大きく増加し、その後のデータでは変動はあるものの依然として高水準にある。特に2020年から2022年にかけて急増していることが特徴的である。

長期債務の満期を差し引いた残存長期債務は、2017年から2022年にかけてやや増減を繰り返しつつも、2022年には約6,337,600千米ドルと、かなり高水準を維持している。流動負債も同様に増加傾向であり、資金調達の規模拡大を反映している可能性が高い。

資本金及び剰余金の動向

普通株式の額面金額を超える資本は、2017年から2022年にかけて著しく増加し、特に2018年以降、資本の拡大が顕著である。剰余金も同様に、安定的に増加しており、利益蓄積や自己資本の強化を示唆している。

利益剰余金と負債比率の関係

剰余金の増加とともに、株主資本の総額も増加している一方、負債比率は概ね安定かやや上昇傾向にある。特に負債の増加が株主資本の成長に追いついていることから、全体としての負債比率は一貫して高まっていると考えられる。これにより、財務レバレッジの強化や財務構造の変化を伴っている可能性がある。

包括損失の状況

包括損失累計額は、2017年から2022年にかけて負の側面が継続している。特に、2019年以降は数値の変動が激しく、資産の評価損や為替差損といった非実現損益の影響を受けていると推測できる。総じて、純資産の増減に大きく影響を及ぼしている。

総資本と総負債/資本比率

総資本は、全期間を通じて増加しており、2022年第2四半期時点で約11,973百万ドルとなっている。総負債と資本の合計が同様に増加しており、負債・資本構成の拡大に伴うバランスシートの拡大が観察できる。これにより、資本の増加と負債の積み増しによるレバレッジの強化が進んでいることを示唆している。