損益計算書の構造
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 売上高の安定性と収益構造
- 全期間を通じて売上高の割合は常に100%に維持されており、売上高の変動は観察されていない。収益の主要部分は売上高に基づくものであり、会計の一貫性を示している。
- その他収入の増減と利益への影響
- 利息・配当金及びその他の収入の割合は全体として増加傾向にあり、特に2022年後半から2023年にかけて顕著な上昇を示している。この変動は収益の多角化の一環と考えられ、収益性の向上に寄与していると考えられる。
- 資産売却益の大きな変動とその性質
- 2020年第3四半期の資産売却益(損失)比率は-20.59%と著しく負の値となり、これは当該期における資産売却の損失を示している。その後は比較的安定し、2023年第2四半期以降は再びプラスに転じている。これにより、資産売却活動の変動が短期的な利益に影響を及ぼしていることがうかがえる。
- 営業利益の変動とその要因
- 2020年第2四半期に大きく落ち込み、-272.92%を記録したものの、その後は回復し、2021年第4四半期には28.75%、2022年第1四半期には44.7%と高い水準を示している。2024年第1四半期はやや低下したものの、それ以降は再び良好な利益を維持している。減価償却費の割合も高く、これが営業利益の変動要因と考えられる。特に2020年の急激な落ち込みは減価償却の増加と関連している可能性がある。
- 税引前利益と純利益の動向
- 税引前利益も2020年第2四半期に大幅に低下したが、その後は回復基調をたどり、2022年には最高の利益水準に達している。2024年第1四半期以降はやや低下したものの、全体として利益の安定が見られる。主要な要因は営業利益の変動に加え、利息負担や税金の割合の変動である。
- 税金効果と継続事業の寄与
- 税金の割合は比較的一定であるが、一部の期間で増減しており、税引後の純利益に変動をもたらしている。特に2022年において持続的な利益の伸びが確認されており、継続事業の寄与が利益の増加を支えている。非継続事業からの寄与は小さく、主に継続事業のパフォーマンスに依存していることが示唆される。
- 純利益の変化と株主価値
- 純利益は2020年第2四半期に大きく減少した後、その後は回復基調が見られる。特に2022年以降は持続的な増益があり、株主に対して好影響を及ぼしている。ただし、2024年第1四半期にはやや減少傾向が見られるため、今後の利益確保に向けた注意が必要と考えられる。
- 利益分配の状況
- 優先株式配当は一定割合であり、普通株主への利益配分も安定している。これらの配当は企業の利益振興と財務安定性の双方に寄与しており、配当政策が堅実であることを示している。
- 総括
- 全期間を通じて、収益は比較的堅調に推移しており、営業利益や純利益の変動は減価償却や資産売却益、外部要因に起因することが多いと考えられる。2022年以降は特に利益の増加と安定が明確になっており、企業の財務状況は概ね良好であると評価できる。ただし、2024年第1四半期の利益縮小については、長期的な利益確保のために継続的なモニタリングと戦略の見直しが必要である。複数の収益源の多角化とコスト管理の徹底が今後の安定的な成長に向けて重要となる。事業の変動に敏感な資産売却や減価償却費の多さも引き続き注視すべきポイントである。全体として、企業は歴史的な困難からの回復と収益の安定化を図っている段階と理解できる。