貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31).
- 現金および現金同等物
- 過去数年間にわたり、現金および現金同等物は総資産に占める割合の変動が見られる。2018年には約28%で推移していたが、2020年にかけて割合は増加し、最大で約43.85%に達した。その後はやや縮小し、2023年6月時点では約37.77%となっている。この傾向は、流動性の確保や資金管理の戦略的意図を反映している可能性がある。
- 満期保有投資
- 満期保有投資は2021年以降の一部の期間でデータが示されており、その割合は最大で約18.01%まで増加していることが観察される。これは資産運用戦略の一環として満期保有証券の比率を高めた可能性を示唆している。ただし、長期的な増減の詳細は不明である。
- 売掛金、純額
- 売掛金の割合は季節や経営状況により変動しており、2018年には約2.34%であったのが、2019年第4四半期に約5.8%にピークを迎え、その後は概ね2%から4%の範囲内で推移している。一定の変動はあるものの、全体としては一定の範囲内で安定していると評価できる。これにより、売上債権の管理効率とキャッシュフローの安定性が示唆される。
- ソフトウェア開発に係る資産
- 総資産に占める割合は、2018年から2023年までの期間で、概ね1%から3%前後で推移している。2022年と2023年にはやや高い比率を示し、ソフトウェア開発投資の増加や資産化の傾向を反映している可能性がある。特に2022年第2四半期以降の割合の増加は、同社のソフトウェア及びゲーム開発の重点化を示す兆候と考えられる。
- 流動資産の割合
- 流動資産比率は全体として増加傾向にあり、2020年以降には50%以上に達している。これにより、短期的な流動性の強化や資金調達余力の確保が進められていることが推測される。一方で、この増加は現金や満期保有投資の比率増加とも関連していると考えられる。
- 有形固定資産、ネット
- 有形固定資産の割合は概ね0.7%から1.7%の範囲で推移しており、主要な投資は資産の減少傾向にある。2023年時点での割合は約0.72%とほぼ変化していない。資産の減少は、固定資産の売却や償却等により、資産構成の流動化が進んでいる可能性があることを示す。
- 繰延法人税等
- 繰延法人税資産の割合は、2018年に約2.17%を示した後、2020年以降は約5%前後に留まっている。これは税金関連の資産の継続的な保持または増加を示すものであり、税効率化または将来税負担の軽減を目的とした資産管理の結果と考えられる。全体として安定した状態にある。
- その他の資産
- その他の資産の割合は全体を通じて比較的安定しているが、2020年に約3.39%まで増加した後、2023年には1.68%に縮小している。この変動は資産の整理や再評価、または資産の売却に起因している可能性がある。全体として大きな変動は見られないが、資産再編の動きが示唆される。
- 無形固定資産、純額
- 無形固定資産の割合は、2018年から2023年にかけて1.5%から2.4%の範囲で推移しており、特に2022年と2023年においてはやや高い比率を示している。これは、知的財産権やゲーム資産への投資の増加を反映していると考えられる。無形資産の増加に伴い、将来の収益創出能力への期待がうかがえる。
- 好意
- 好意の割合は全体的に下降傾向にあり、2018年の約54%が2023年には約34%に減少している。これは、買収や企業再構築に伴うブランドや顧客関係の減少、または一時的な資産評価の修正を示唆する。資産の価値評価の変化と関連している可能性が高い。
- 固定資産
- 固定資産の割合は、長期的に約45%から66%の範囲で推移しており、2023年時点では約45.66%で推移している。このことは、総資産に対する固定資産の比重が安定している一方で、流動性の高い資産比率が増加していることと一致している。