損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
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Qualcomm Inc.、連結損益計算書
百万米ドル
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-09-29), 10-K (報告日: 2023-09-24), 10-K (報告日: 2022-09-25), 10-K (報告日: 2021-09-26), 10-K (報告日: 2020-09-27), 10-K (報告日: 2019-09-29).
- 概ね安定した設備・サービス関連の資産額
- 設備・サービスの金額は、2019年の14611百万米ドルから2023年の30028百万米ドルへと増加しており、2024年も引き続き増加傾向にある。この増加は、長期間にわたり設備投資や資産の拡充を積極的に行ってきたことを示唆している。
- ライセンス収益の変動が見られる
- ライセンス収益は、2019年の9662百万米ドルから2021年には6825百万米ドルに減少した後、2022年に徐々に回復し2024年には6171百万米ドルに落ち着いている。収益の変動は、市場でのライセンス案件や契約条件の変化により一時的な影響を受けている可能性がある。
- 全体的な収益の増加とコストの増加
- 総収益は、2019年の24273百万米ドルから2024年には38962百万米ドルへと増加しており、総じて売上高が堅調に推移している。一方、収益コストも同期間に増加しており、コスト増加に対応して粗利益も増加していることが確認できる。2022年に特に大きな伸びがみられる。
- 粗利益の上昇とその影響
- 粗利益は、2019年の15674百万米ドルから2022年には25565百万米ドルに増加し、その後も2024年には21902百万米ドルとなっている。これは、売上高に対する利益率改善やコスト管理の効果の結果と考えられる。
- 研究開発への投資の継続と規模
- 研究開発費は一貫して高水準にあり、2019年の5398百万米ドルから2024年には8893百万米ドルへと増加している。これは、持続的な技術革新や競争力維持のために研究開発投資を重要視していることを示す。
- 販売・一般管理費の推移
- 販売、一般および管理費も増加しており、2019年の2195百万米ドルから2024年には2759百万米ドルに達している。管理コストの増加は、事業規模の拡大に伴う間接コストの増加によるものと推察される。
- 投資収益性の多様化と変動
- 有価証券の純利益やその他の投資による収益は、長期的に変動を示しつつも、2024年には継続的にプラスの水準を維持している。しかし、2022年には有価証券に関する損失が出ている。それに対し、投資およびその他の収入は一貫して堅調に増加している。
- 営業利益の増加と要因
- 営業利益は、2019年の7667百万米ドルから2022年には15860百万米ドルまで増加しており、その後も安定した水準を保っている。収益性の向上とコスト管理の成果が反映されていると考えられる。
- 税負担の軽減と純利益の安定
- 所得税費用は、年平均を通じて変動しつつも、全体として税負担は安定している。結果として、最終的な手取り利益は2019年の4386百万米ドルから2024年には約1.0兆米ドルに達しており、収益性の向上が示されている。