損益計算書の構造
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Qualcomm Inc.、連結損益計算書の構成
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-09-29), 10-K (報告日: 2023-09-24), 10-K (報告日: 2022-09-25), 10-K (報告日: 2021-09-26), 10-K (報告日: 2020-09-27), 10-K (報告日: 2019-09-29).
- 収益構成の変化と割合の推移
- 2019年から2024年にかけて、設備・サービス分野の収益に占める割合は一貫して上昇し、2024年には約84.16%となっている。これに対し、ライセンシング分野の割合は逆に低下し続けており、2024年には約15.84%まで縮小している。この傾向は、同社の収益基盤がサービス重視へとシフトしていることを示唆している。
- 収益とコストの関係性
- 総収益に対する収益コストの割合は、年を追うごとに悪化しており、2024年には約-43.79%となっている。これにより、利益率の圧迫が継続していることがわかる。一方、粗利益率は若干の低下傾向を見せているが、概ね55%台を維持している。
- 営業利益の動向
- 営業利益率は2019年の31.59%から2022年に35.88%とピークを迎えたものの、その後は21.74%に低下し、2024年には約25.85%となっている。これは、全体的な収益構造の変化やコスト増の影響を反映していると考えられる。
- 研究開発費用と管理費の割合
- 研究開発費用の収益比率は、2020年に最大の25.39%を記録し、その後はおおむね20%台半ばに推移している。販売、一般管理費の比率は比較的安定しているが、若干の増減を示し、コスト管理上の重要な要素と考えられる。
- その他の収益・費用項目と利益構造
- 有価証券や投資からの純利益は変動があるものの、全体として収益に対する比率は低いが、安定した収益源となっている。継続事業からの税引前利益は2020年に減少した後、2022年にピークを形成し、その後は若干の低下傾向を示すも2024年には改善を見せている。税金費用の比率は2020年以降は低水準に抑えられ、手取りの増加に寄与している。