損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
- 売上高およびその他の営業収益
- 2020年から2022年にかけて、売上収益は大幅に増加しており、特に2021年には前年同期比で約65%の増加を示している。2023年及び2024年には若干の減少傾向が見られるものの、依然として2020年と比較して高い水準を維持している。これにより、収益基盤が拡大しつつあった期間から若干の収益圧縮に入った可能性が示唆される。
- 持分関連会社からの収入
- 2020年はマイナスであったが、2021年以降は大きく増加し、2022年には8585百万ドルに達している。2023年と2024年にはやや減少したものの、引き続きプラスの水準を維持していることから、関連会社からの収益が収益全体に寄与し、重要な収入源となっていることが窺える。
- その他の収入
- 2020年にはやや少なかったが、2021年に大きく増加し、2022年には1950百万ドルとなった。その後、2023年には損失を計上したが、2024年に回復し4782百万ドルとなった。これらの変動は一時的な追加収入や売却益等の一過性の要因による可能性が示唆される。
- 収益およびその他の収入の合計
- 全体としては2020年から2022年にかけて大きく増加し、2021年には162,465百万ドル、2022年には246,252百万ドルに達している。その後、2023年と2024年にはやや縮小しているが、依然として高水準を維持しており、収益構造の拡大傾向が続いていることが示される。
- 原油・製品の購入費用
- 2020年から2022年にかけて費用が大きく増加し、2022年には約145,416百万ドルに達している。2023年及び2024年には費用が横ばいまたはわずかに増加していることから、原油価格や調達コストの高騰が継続している可能性が考えられる。
- 運営費および販売費・一般管理費
- 運営費は2020年の20,323百万ドルから2024年には27,464百万ドルへと増加している。販売費及び一般管理費も同様に増加傾向を示しており、規模拡大に伴うコスト増が表れている。一方で、これらの費用増加に対して営業利益に反映され、収益性維持に努力していることを示す。
- 探査費用および減価償却費
- 探査費用は全期間を通じて比較的低水準で推移しているが、2021年のみに大幅な削減を示す一方、他の年には安定している。減価償却費は2020年から2024年まで概ね横ばい又はやや減少傾向にあり、資産の耐用年数や投資効率の改善を示唆している。
- 税金関連および税引前利益
- 所得税前の利益は2020年のマイナスから2021年には大きくプラスに転じ、2022年には約49674百万ドルに達している。その後はやや縮小しているが、依然として高い利益を記録している。税優遇措置の影響により2021年には大きく利益が増加したものの、2022年以降は税負担の増加や税制の変動により、税金費用も変動している。
- 純利益および企業全体の収益性
- 2020年には大きな赤字を記録したが、2021年に回復し、純利益は約15,625百万ドルとなった。2022年にはさらに増加し、約35,465百万ドルの最高益を達成している。それ以降は減少傾向に転じているが、2024年も依然として比較的高い純利益を示している。非支配持分に帰属する純損失も小幅に増加しており、連結子会社の利益配分に変動が見られる。全体として、収益性は2021年から2022年にかけて大きく改善されたものの、その後はやや縮小している。