International Business Machines Corp. (NYSE:IBM)

分析期間において、短期借入金は変動を示している。2020年から2021年にかけて減少した後、2022年にさらに減少したが、2023年には増加に転じ、2024年には再び減少している。全体として、期間中の変動幅は大きいものの、2020年と2024年の水準は比較的近い。

長期借入金（現在の満期を除く）は、2020年から2021年にかけて大幅な減少を見せた。その後、2022年に増加に転じ、2023年にはさらに増加したが、2024年にはわずかに減少している。2020年の水準と比較すると、2024年の水準はやや低い。

総負債（帳簿価額）は、2020年から2021年にかけて大幅な減少を示した。2022年には減少幅が縮小し、2023年には増加に転じた。2024年には再び減少している。総負債の推移は、短期借入金と長期借入金の変動に影響を受けていると考えられる。2020年と2024年の水準を比較すると、2024年の水準はやや低い。

短期借入金

2020年から2021年にかけての減少、2022年のさらなる減少、2023年の増加、2024年の再減少という変動が見られる。

長期借入金(現在の満期を除く)

2020年から2021年にかけての大幅な減少、2022年と2023年の増加、2024年のわずかな減少という傾向を示している。

総負債(帳簿価額)

2020年から2021年にかけての大幅な減少、2023年の増加、2024年の再減少というパターンを示している。短期借入金と長期借入金の変動に連動していると考えられる。

分析期間において、資金調達コストは全体的に減少傾向にある。2020年の451百万米ドルから2022年には334百万米ドルまで低下し、その後2023年と2024年にはそれぞれ336百万米ドル、336百万米ドルと横ばいとなっている。

利息

利息は、2020年の1288百万米ドルから2021年には1155百万米ドルへと減少した。2022年には1216百万米ドルに増加したが、その後2023年には1606百万米ドル、2024年には1712百万米ドルと、継続的に増加している。

資産計上された利息は、2020年の6百万米ドルから2021年には3百万米ドルに減少した後、2022年には5百万米ドル、2023年には9百万米ドル、2024年には12百万米ドルと増加傾向にある。

支払利息および未払利息

支払利息および未払利息は、2020年の1745百万米ドルから2021年には1550百万米ドルに減少した。2022年には1566百万米ドルにわずかに増加し、その後2023年には1949百万米ドル、2024年には2060百万米ドルと、継続的に増加している。

資金調達コストの減少と利息の増加を比較すると、外部からの資金調達コストが抑制されている一方で、既存の負債に対する利息負担が増加していることが示唆される。資産計上された利息の増加は、将来の利息費用の増加を示唆する可能性がある。支払利息および未払利息の増加は、利息の支払いが全体的に増加していることを裏付けている。

インタレスト・カバレッジ・レシオ（資産計上利息なし）は、2020年から2021年にかけて上昇傾向にあり、4.62から5.2へと増加した。しかし、2022年には大幅に低下し、1.97となった。その後、2023年には6.42と大きく回復したが、2024年には再び低下し、4.4となった。このレシオは、企業の利息支払い能力を示す指標であり、変動が大きいことが示唆される。

インタレスト・カバレッジ・レシオ（調整後）（資産計上利息あり）

このレシオも、資産計上利息なしのレシオと同様の傾向を示している。2020年から2021年にかけて上昇し、3.41から3.88へと増加した。2022年には1.53と大幅に低下し、2023年には5.29と回復した。2024年には3.65となり、再び低下している。調整後のレシオも、企業の利息支払い能力の変動を示唆している。

両方のインタレスト・カバレッジ・レシオを比較すると、調整後のレシオの方が値が低いことがわかる。これは、資産計上利息を考慮することで、利息支払い能力がより厳しく評価されることを意味する。2022年の両レシオの低下は、利息費用の増加または営業利益の減少を示唆している可能性がある。2023年の回復は、これらの要因の改善によるものと考えられる。しかし、2024年の再度の低下は、今後の利息支払い能力に対する懸念を引き起こす可能性がある。

全体として、これらの財務指標は、企業の収益性と財務の安定性が時間とともに変動していることを示している。特に、インタレスト・カバレッジ・レシオの変動は、企業の財務リスクを評価する上で重要な要素となる。