収益率の分析
収益率は、企業がそのリソース(資産)から収益性の高い売上を生み出す能力を測定します。
収益率(サマリー)
International Business Machines Corp.、収益率
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 売上高比率 | ||||||
| 売上総利益率 | ||||||
| 営業利益率 | ||||||
| 純利益率 | ||||||
| 投資比率 | ||||||
| 自己資本利益率 (ROE) | ||||||
| 総資産利益率 (ROA) | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
- 売上総利益率
- 売上総利益率は、2020年から2024年にかけて一定の上昇傾向を示している。特に2021年に54.9%、2023年には55.45%に達し、その後も56.65%と高水準を維持している。これにより、売上からのコスト構造の改善や販売効率の向上が示唆される。
- 営業利益率
- 営業利益率は、2020年の9.22%から2021年の11.97%へ増加、その後2022年には13.5%、2023年には15.17%と高水準に達している。ただし、2024年には14.95%に若干低下している。この動きは、営業活動の収益性が向上している反面、一時的な調整やコスト増加の影響も考えられる。
- 純利益率
- 純利益率は、2020年の7.59%から2021年の10.01%へ改善したが、2022年には2.71%へ大きく落ち込んでいる。その後2023年に12.13%に回復し、2024年には9.6%となる。2022年の大幅な減少は、特定の一時的要因や費用増加に起因する可能性があり、その後の回復は収益性の改善を示すものと考えられる。
- 自己資本利益率 (ROE)
- ROEは、2020年の27.14%、2021年の30.38%と高水準を維持。その後2022年には7.47%へ大きく低下したが、2023年には33.29%に回復している。2024年には22.06%にやや縮小しているものの、低迷期を経て再び堅調な収益性を示していることが読み取れる。
- 総資産利益率 (ROA)
- ROAは、2020年の3.58%、2021年の4.35%と比較的良好な水準を保ち、その後2022年には1.29%へ低下した。2023年には5.55%と一時的に回復したものの、2024年には4.39%に戻っている。全体として、資産を効率的に活用している期間と、調整後の低迷期間とが交互に現れていることが示されている。
売上高利益率
投資収益率
売上総利益率
International Business Machines Corp.、売上総利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | ||||||
| 粗利 | ||||||
| 収入 | ||||||
| 収益率 | ||||||
| 売上総利益率1 | ||||||
| ベンチマーク | ||||||
| 売上総利益率競合 他社2 | ||||||
| Accenture PLC | ||||||
| Adobe Inc. | ||||||
| Cadence Design Systems Inc. | ||||||
| CrowdStrike Holdings Inc. | ||||||
| Datadog Inc. | ||||||
| Fair Isaac Corp. | ||||||
| Intuit Inc. | ||||||
| Microsoft Corp. | ||||||
| Oracle Corp. | ||||||
| Palantir Technologies Inc. | ||||||
| Palo Alto Networks Inc. | ||||||
| Salesforce Inc. | ||||||
| ServiceNow Inc. | ||||||
| Synopsys Inc. | ||||||
| Workday Inc. | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
1 2024 計算
売上総利益率 = 100 × 粗利 ÷ 収入
= 100 × ÷ =
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 収入の推移
- 2020年から2024年にかけて、収入は減少と回復のサイクルを示している。2020年の年間収入は73,620百万米ドルであったが、2021年に大きく減少し、57,350百万米ドルに落ち込んだ。その後、2022年以降は徐々に回復傾向を示し、2024年の収入は62,753百万米ドルに達している。これにより、一定期間の収入の低迷と、その後の改善傾向が明らかとなる。
- 粗利の変動
- 粗利についても同様のパターンを示しており、2020年の35,575百万米ドルから2021年に下降し、2022年には日付を跨いで増加に転じている。2023年には34,300百万米ドルに一時的に減少した後、2024年には35,551百万米ドルまで回復し、収入の増加に伴う利益の拡大が見て取れる。これにより、企業の収益性が良好な水準に戻りつつあることが示唆される。
- 売上総利益率の傾向
- 売上総利益率は2020年の48.32%から、2021年に54.9%にかなり上昇し、その後2022年にやや低下したが、2023年には55.45%、2024年には56.65%へとさらに上昇している。これは、収入の減少にも関わらず、利益率の向上を示しており、コスト管理の改善や収益構造の強化が背景にある可能性がある。この傾向は、企業の収益性が効率的に向上していることを示している。
営業利益率
International Business Machines Corp.、営業利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | ||||||
| 営業利益 | ||||||
| 収入 | ||||||
| 収益率 | ||||||
| 営業利益率1 | ||||||
| ベンチマーク | ||||||
| 営業利益率競合 他社2 | ||||||
| Accenture PLC | ||||||
| Adobe Inc. | ||||||
| Cadence Design Systems Inc. | ||||||
| CrowdStrike Holdings Inc. | ||||||
| Datadog Inc. | ||||||
| Fair Isaac Corp. | ||||||
| Intuit Inc. | ||||||
| Microsoft Corp. | ||||||
| Oracle Corp. | ||||||
| Palantir Technologies Inc. | ||||||
| Palo Alto Networks Inc. | ||||||
| Salesforce Inc. | ||||||
| ServiceNow Inc. | ||||||
| Synopsys Inc. | ||||||
| Workday Inc. | ||||||
| 営業利益率セクター | ||||||
| ソフトウェア&サービス | ||||||
| 営業利益率産業 | ||||||
| 情報技術 | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
1 2024 計算
営業利益率 = 100 × 営業利益 ÷ 収入
= 100 × ÷ =
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 営業利益の推移
- 2020年から2024年までの期間において、営業利益は全体的に増加傾向にあり、特に2021年から2023年にかけて顕著な伸びを示している。2020年の6786百万米ドルから2024年には9380百万米ドルに達しており、約37.8%の増加を記録している。これは、収益の増加に伴う利益の拡大や、コスト管理の改善が影響している可能性がある。
- 収入の変動
- 収入は2020年の73620百万米ドルから2021年には大きく減少し57350百万米ドルとなったが、その後は徐々に回復し、2024年には62753百万米ドルに達している。特に2021年の収入減少は一時的なものであり、2022年以降の増加傾向によって企業の収益基盤は回復していると考えられる。2024年の収入は、2020年に比べて大きく下回っているが、2021年以降の堅調な回復トレンドは注目に値する。
- 営業利益率の変動
- 営業利益率は2020年の9.22%から2023年には15.17%まで上昇し、その後若干低下して14.95%になるものの、全体的には高い水準で維持されている。これは、収益の増加とともに営業効率が改善されたことを示しており、企業の収益性が向上していると解釈できる。ただし、2024年の若干の低下は、市場や事業構造の変化、コスト増加などの要因を反映している可能性がある。
純利益率
International Business Machines Corp.、純利益率計算、ベンチマークとの比較
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | ||||||
| IBMに帰属する当期純利益 | ||||||
| 収入 | ||||||
| 収益率 | ||||||
| 純利益率1 | ||||||
| ベンチマーク | ||||||
| 純利益率競合 他社2 | ||||||
| Accenture PLC | ||||||
| Adobe Inc. | ||||||
| Cadence Design Systems Inc. | ||||||
| CrowdStrike Holdings Inc. | ||||||
| Datadog Inc. | ||||||
| Fair Isaac Corp. | ||||||
| Intuit Inc. | ||||||
| Microsoft Corp. | ||||||
| Oracle Corp. | ||||||
| Palantir Technologies Inc. | ||||||
| Palo Alto Networks Inc. | ||||||
| Salesforce Inc. | ||||||
| ServiceNow Inc. | ||||||
| Synopsys Inc. | ||||||
| Workday Inc. | ||||||
| 純利益率セクター | ||||||
| ソフトウェア&サービス | ||||||
| 純利益率産業 | ||||||
| 情報技術 | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
1 2024 計算
純利益率 = 100 × IBMに帰属する当期純利益 ÷ 収入
= 100 × ÷ =
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 当期純利益の推移
- 2020年度から2024年度までの期間において、当期純利益は一時的な減少を見せた後、2023年度に回復し最高値を記録した。この間、2022年度に一時的な大きな減少が見られ、その後2023年度には大幅に回復している。2024年度も増加を維持していることから、収益性の改善傾向が示唆される。
- 収入の動向
- 収入については、2020年度に比べて2024年度までに全体的な増加傾向にあるが、増加速度は緩やかである。2021年度と2022年度の間に一時的な減少と横ばいの局面があったが、その後収益は安定して拡大している。特に2024年度の収入は、約62,753百万米ドルと高水準を維持している。
- 純利益率の変動
- 純利益率は、2020年度の7.59%から2021年度に10.01%へ上昇した後、2022年度に最低の2.71%に落ち込んでいる。この低迷は収益性の一時的な悪化を反映していると考えられる。一方、2023年度には12.13%と前年を大きく上回り、収益性が大きく改善されたことが示されている。2024年度には9.6%に調整されているが、依然として2020年度以降の水準を上回っている。
自己資本利益率 (ROE)
International Business Machines Corp.、 ROE計算、ベンチマークとの比較
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | ||||||
| IBMに帰属する当期純利益 | ||||||
| IBM株主資本の合計 | ||||||
| 収益率 | ||||||
| ROE1 | ||||||
| ベンチマーク | ||||||
| ROE競合 他社2 | ||||||
| Accenture PLC | ||||||
| Adobe Inc. | ||||||
| Cadence Design Systems Inc. | ||||||
| CrowdStrike Holdings Inc. | ||||||
| Datadog Inc. | ||||||
| Fair Isaac Corp. | ||||||
| Intuit Inc. | ||||||
| Microsoft Corp. | ||||||
| Oracle Corp. | ||||||
| Palantir Technologies Inc. | ||||||
| Palo Alto Networks Inc. | ||||||
| Salesforce Inc. | ||||||
| ServiceNow Inc. | ||||||
| Synopsys Inc. | ||||||
| Workday Inc. | ||||||
| ROEセクター | ||||||
| ソフトウェア&サービス | ||||||
| ROE産業 | ||||||
| 情報技術 | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
1 2024 計算
ROE = 100 × IBMに帰属する当期純利益 ÷ IBM株主資本の合計
= 100 × ÷ =
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 純利益の推移
- 2020年から2024年までの期間において、当期純利益は変動を示している。2020年と2021年には比較的一定の水準を維持した後、2022年に大きく減少し、その後2023年には増加傾向に転じている。2024年には再び減少したものの、依然として高い収益水準を保っている。これにより、利益面では一定の変動性が認められることが示唆される。
- 株主資本の状況
- 株主資本は2020年から2024年にかけて全般的に増加している。特に2021年には減少したものの、その後は順次上昇し、2024年には約27,307百万米ドルに達している。株主資本の増加は、企業の資本基盤の強化や利益蓄積の結果と考えられる。
- ROE（自己資本利益率）の傾向
- ROEは2020年と2021年に高い水準を維持しているが、2022年に大幅に低下している。これは当期純利益の減少による影響と考えられる。その後、2023年にはROEは再び高水準に回復し、2024年にはそれよりやや低いものの、依然として高い水準を維持している。全体としては、企業の収益性が年によって大きく変動していることが読み取れる。
- 総合評価
- この期間の財務データからは、純利益及びROEにおいて一定の変動が見られるが、株主資本は概ね増加基調にあることから、長期的な資本の蓄積と企業価値の向上に努めていることが推察される。一方、2022年の利益低下とROEの大幅減少は、特定年度の経営環境や市場の変動に起因している可能性があるため、今後の利益安定性と収益性の継続的な改善が課題となる。
総資産利益率 (ROA)
International Business Machines Corp.、 ROA計算、ベンチマークとの比較
| 2024/12/31 | 2023/12/31 | 2022/12/31 | 2021/12/31 | 2020/12/31 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | ||||||
| IBMに帰属する当期純利益 | ||||||
| 総資産 | ||||||
| 収益率 | ||||||
| ROA1 | ||||||
| ベンチマーク | ||||||
| ROA競合 他社2 | ||||||
| Accenture PLC | ||||||
| Adobe Inc. | ||||||
| Cadence Design Systems Inc. | ||||||
| CrowdStrike Holdings Inc. | ||||||
| Datadog Inc. | ||||||
| Fair Isaac Corp. | ||||||
| Intuit Inc. | ||||||
| Microsoft Corp. | ||||||
| Oracle Corp. | ||||||
| Palantir Technologies Inc. | ||||||
| Palo Alto Networks Inc. | ||||||
| Salesforce Inc. | ||||||
| ServiceNow Inc. | ||||||
| Synopsys Inc. | ||||||
| Workday Inc. | ||||||
| ROAセクター | ||||||
| ソフトウェア&サービス | ||||||
| ROA産業 | ||||||
| 情報技術 | ||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
1 2024 計算
ROA = 100 × IBMに帰属する当期純利益 ÷ 総資産
= 100 × ÷ =
2 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 当期純利益の推移
- 過去5期間にわたり、IBMの当期純利益は変動を示している。2020年と2021年には比較的安定した利益水準を維持していたが、2022年に大きく減少し、1,639百万米ドルとなった。これは前年と比較して大きな減少を示している。一方、2023年には回復し、7,502百万米ドルに増加した後、2024年には再び減少し、6,023百万米ドルとなっている。これらの変動は、市場環境や事業戦略の変化、投資活動の影響など複合的な要因による可能性がある。
- 総資産の推移
- 総資産はおおむね堅調に推移している。2020年には約1560億米ドルを記録し、その後2021年に約1320億米ドルに減少したが、その後若干増加し、2024年には約1372億米ドルとなっている。総資産の変動は、資産の増減や資産構成の変化を反映しており、企業の規模や資産運用戦略の変化を示唆している。
- ROA（総資産利益率）の傾向
- ROAは、2020年4.35%、2021年4.35%、2022年1.29%、2023年5.55%、2024年4.39%と変動している。2022年に大きく低下している一方、2023年には高水準に回復している。ROAの変動は、利益の変動と総資産の変動の両方に起因しており、2022年の収益性の一時的な低下と、その後の改善を示している。この指標の変動は、経営効率や収益性の一時的な改善・悪化の過程を反映していると考えられる。