損益計算書の構造
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-Q (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31).
- 収益構成の変化
- サービス収益の割合は全体としてやや減少傾向にあり、2020年の64.73%から2024年以降は40%台に低下している。一方、セールス収益の割合は増加傾向を示し、特に2021年から2025年にかけておよそ50%台を維持している。この構造的な変化は、同社の収益源がサービスからセールスへシフトしていることを示唆している。
- 利益率の動向
- 営業利益の割合は2020年のごく低い値から2021年には高水準の約18.89%に達し、その後は若干変動しながらも20%を超える時期が見られる。これにより、営業効率の改善とともに利益率が向上している傾向が確認できる。粗利率は2020年から一貫して高く、2023年以降に特に増加し、約59%に達していることから、商品・サービスの収益性が改善していると見られる。
- 販管費と研究開発費
- 販売、一般および管理費は全体として減少傾向にあり、特に2023年以降は比較的安定した水準となっている。一方、研究開発費の割合は全期間を通じて比較的高いままであり、特に2024年・2025年にやや増加傾向を示している。これにより、革新的技術開発に引き続き注力していることが示唆される。
- その他の要因と税引前利益
- 営業利益の増加に伴い、継続事業による税引前利益も大きく回復しており、2020年の低迷期を経て、2021年以降は上昇基調にある。一方、非継続事業の利益は全期間を通じて安定せず、特に2022年の赤字が目立つ。税負担の変動により純利益も変動し、2022年には大きなマイナスを記録したが、その後は回復基調にある。
- 収益性の総合評価
- 全体として、収益構造の変化とコスト管理の改善により、営業利益率や純利益率が全期間を通じて改善しつつある。特に2021年以降は利益率の向上と安定した純利益の獲得に成功しており、収益性の向上傾向が顕著に見られる。ただし、売上高の構成が変化する中で、サービス部門の比重低下は今後の収益モデルの変動要因と考えられる。