損益計算書の構造
四半期データ
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Oracle Corp.、連結損益計算書の構成(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-31), 10-K (報告日: 2025-05-31), 10-Q (報告日: 2025-02-28), 10-Q (報告日: 2024-11-30), 10-Q (報告日: 2024-08-31), 10-K (報告日: 2024-05-31), 10-Q (報告日: 2024-02-29), 10-Q (報告日: 2023-11-30), 10-Q (報告日: 2023-08-31), 10-K (報告日: 2023-05-31), 10-Q (報告日: 2023-02-28), 10-Q (報告日: 2022-11-30), 10-Q (報告日: 2022-08-31), 10-K (報告日: 2022-05-31), 10-Q (報告日: 2022-02-28), 10-Q (報告日: 2021-11-30), 10-Q (報告日: 2021-08-31), 10-K (報告日: 2021-05-31), 10-Q (報告日: 2021-02-28), 10-Q (報告日: 2020-11-30), 10-Q (報告日: 2020-08-31), 10-K (報告日: 2020-05-31), 10-Q (報告日: 2020-02-29), 10-Q (報告日: 2019-11-30), 10-Q (報告日: 2019-08-31).
- 収益の構成と変動
- 全体の収益構成においては、クラウドサービスとライセンスのサポートの割合が極めて高く、70%台前半から80%台前半にわたり安定したシェアを占めていることが確認できる。特に、2024年以降は全体の48.14%にまで至っており、クラウドおよび関連ソリューションの重要性が著しく増加している。一方、クラウドライセンスとオンプレミスライセンスの割合は全体を通じて変動が見られ、特に2020年以降は20%以上の割合を維持している。ハードウェアおよびサービスの割合は比較的安定しており、全体の10%前後のシェアを保っている。
- 収益構成の変化と傾向
- クラウドとソフトウェア分野の比率は、全体に対してマイナスの傾向を示しており、2019年から2025年にかけて約15％ポイントの減少を記録している。このことは、同社の収益源が従来のハードウェアやサービスからクラウドおよびソフトウェアへのシフトを反映していると考えられる。特に、2019年以降のクラウド・ソフトウェアの比率はむしろ縮小し、代わってクラウドサービスとライセンス・サポートに重きを置く戦略の変化がうかがえる。
- 収益性の分析
- 全体の粗利益率は約70%台後半から80%台前半で推移し、収益コストの割合と逆相関を示している。2020年第2四半期以降、収益コストの割合は21%から29%に増加する傾向が見られ、特に2024年第2四半期以降は29%以上に達していることから、コスト圧力の高まりが伺える。また、営業利益率は30%以上を維持し、2020年以降においても比較的良好な利益率を保っている。特に2020年第1四半期には41.26%と高い数値を示し、その後もおおむね30%台前半を維持していることから、販管費や研究開発費のコントロールがなされていると考えられる。
- 営業外項目と純利益の推移
- 利息負担は約6%前後で一定しており、財務負担が安定していることを示す。営業外利益または費用は小幅ながらも変動が見られ、特に2021年第2四半期には大きな損失が生じているが、その他の期間では比較的安定している。税引前利益は年間を通じて一貫してプラスを示し、2020年には特に高い利益率を達成している。なお、当期純利益率はおおむね20%台から30%台の範囲に収まっており、2021年にはピークの約50%に達していることが分かる。ただし、2022年度以降はやや低下傾向にあるが、いずれも収益性は堅調に推移している。
- 全体的な評価と今後の見通し
- 長期的な収益構造の変化により、クラウドおよびソフトウェア比率の相対的な低下が目立つ一方で、クラウドサービスとライセンスのサポートの割合は引き続き高水準を維持し、収益の安定性に寄与している。収益性も堅調であり、営業利益率や純利益率の維持を通じて、収益基盤の強さを示している。ただし、収益コストの増加やクラウド関連の構成比の相対的な減少に対応するため、コスト管理や新たな収益源の模索が今後の重要課題となり得る。総じて、同社はクラウド戦略の浸透とともに、引き続き安定した収益性と堅実な財務運営を行っていると評価できる。